矢場とん くし5本定食 1,134円 大阪松竹座店
名古屋の高級味噌カツ店、で有名な矢場トンの大阪初出店の店。
松竹座はミナミのグリコマークやカニ看板や食い倒れのすぐ近くの歴史ある劇場。
ロース串カツ5本、の定食です。
味噌ソースのかかった串を一口食べて、ああこれは関西に無い味、と納得。
というか人によっては不味い、と言うかも。
甘い赤味噌ベースのエグいようなインパクトが舌先から奥にかけて広がる。
味噌の強さは、これは御飯が進むだろうなと思いながら食す。
串5本といっても結構ボリュウムがあるので不足感は無い。
ミソインパクトも強いし。
白米御飯は御代り自由、美味いメシです。
でも、味噌の存在感は強烈だが、後を引かない。
口の中にベトベトまとわりつく事が無い。
ご飯食べたり、味噌汁飲んだり、サラダ食べてたりすると口中がリセットされて次の一口、一串に進めさせる。
この辺りの味のバランスの取り方というか、ソース配合は流石に有名店になるだけの事はあると感心させられます。
食べ終わって店を出でも、口がミソ味まみれということはなくてサッパリしてます。
例えは変ですが、天下一品のラーメンは普段あまり食べる気にならないが年に一二回食べてみたくなるような変な魅力がありますが、そんな風な魅力はあります。
この味に慣れてくれば、また舌の感触も変わって来るでしょう。
ただ、まだやはり此の味に慣れないので、次来たら味噌ソース抜きで、テーブルのウスターソースや辛しで食べたいという気持ちもあるけど、そんな注文付けたら店に失礼だろうか?
まあ、いずれにせよ出来が良くて美味しいのは事実です。
マニュアルの寄せ集め接客の窮屈さ無味乾燥さでなく、名古屋の地元で鍛えた店員の接客も丁寧で独特の個性を感じさせます。
冷汁ととり南蛮の定食 やよい軒
先日、大阪ミナミの商業ビルで下りエレベーターを待っていた。
エレベーターはいつも空いている事が多い。
この階に来た。
扉が開くと警察官が隙間なく満載で、思わず目を見開いた。
警官はどやどやと出てくるとビル奥の方へ向って行く。
後尾に簡易担架を持つ救急隊員いたから病人だろうか。
でも警官5人以上はいたから、取り押さえる必要のある病状事案か?
いずれにしろ日々いろいろとあるみたいです。
そういえばピルの中で、うなされているような男の叫び声が何度か聞こえたりしていた。
夕暮れ頃から飲みに行く。
飲み終わって〆の飯にやよい軒。
私の後から中国人が9人来て、店員に席を頼んでいた。
中国人もツアーで来るのではなく、家族や親族一同で街中を歩き回って、やよい軒とかコスパに優れた店に普通にいるようになってきた。
喫茶店の英國屋でモーニングを頼む中国人一行もよく見かける。
かの国の浸透力は侮れないものがある。
オーダーは、冷汁ととり南蛮の定食。
冷たい味噌汁に、アジの焼きものとトリ南蛮-かんたんフライと言ったところか。
味噌汁にごく小さな氷が数十入っている。
氷が解けても味が狂わないように仕上げているのは流石。
酒を飲んだ後、火照った内臓に冷たい味噌汁をひやひやごくごく飲むのは、腹に浸み渡るようで良いものです。
ざるそば大盛や吉野家の麦とろ御膳だけでなく、夏の定番が増えそうです。
村上春樹 2冊。
ひさしぶりに村上春樹のエッセイを読みたくなって、未読のものを購入。
一時期つれづれなる時は、村上春樹のエッセイばかり読んだり読み返したりしていた。
村上ラヂオ
まぎれもなく氏のエッセイなんだけど、なんだか物足りない。
内容も特に他エッセイと変わっている訳でもないが、一篇の文章が短い。
連載枠の制約だろうけど、ハルキらしさが漂ってくる前にアッサリ文章が終わってしまう様で、食べ足りないような不満がややあった一冊。
次に、村上春樹 雑文集。
これは面白い、というか読み応えがあった。
実はまだ読んでいる途中なんだが、そんな感じ。
過去から今まで書き散らしていた文章で、単行本に載っていないものをまとめたもの。
そういう成り立ちの雑文集、エッセイに近いものかと承知していたので、実はあまり期待していなかった。
面白いものだったら、既に本になっているはずでしょ、という推測から。
実際読んでみると、内容は他人の本のために書かれた解説文・推薦文、依頼があって書いたが雑誌の方針とちがったため未発表の文章、各賞受賞あいさつ、ジャンルの違う雑誌に単発的に書かれたもの・聞き書き、等々。
つまり一つの集中したカラーに括れないもので、結果として本にならなかった文章。
だから村上fanにとっては、これらは却って面白い。
内容が多彩なのだ。
普通の村上エッセイが、氏の文章芸の中でグルグル廻って完結するといれば、例えばその結果として小確幸落ちになったりヤレヤレ落ちになったりしているとすれば、この雑文集では他の事象との関わり合いにおいて作った文章。
だから他のエッセイ類に比べて、いわゆる『春樹臭さ』が希薄。
それだけ多彩な内容、ということ。
そして内容も時系列も多彩で、なおかつ氏の文章の個性は色々な場や時間においても、やっぱり村上春樹の文章であって、本としての纏まりが無くなることはない。
冒頭近く、カルト宗教の物語と文学の物語の違いに書かれた文書など、氏のオウムノンフィクションの解題としても、春樹氏自身の物語論としても極めて興味深かった。
音楽関係では、黒人差別とユダヤ人と日本人ジャズ観衆について歴史も踏まえた記述とかもある。
挨拶関係では、初期の気の抜けたふざけた感じは中々良い。
例のイスラエルでの卵と壁のスピーチ、これは私は余り感心しなかったのだが、あえて政治的メッセージを発しに行っているように思っていた。
だが報道で読むところでなく、解説文とスピーチ全文を読むと、氏としても苦渋の決断だったことがわかる。
氏は海外の読者については極めて積極的にマーケットにアプローチしてきたので (日本の陰湿な文壇や出版業界に嫌になったのだろう)、海外読者に直接意思を伝える場を放棄することは自分に納得できなかったのだ。
その結果は、やはり私的には?だけど、氏の決断と行動の果敢さは理解できた。
というわけで意外に実に?充実した一冊で、オススメです。
土曜日にbarに行く。
Barに行くのは大抵平日。
早い時間帯に行って、2.3杯飲んで帰る。
近くでラーメンか丼でも食べて〆、とする。
最近は吉野家の麦とろ御膳が多い。
土曜は家の用事をしていることが多いが、たまにつれづれのひねもすで、barで時間を潰したくなることもあった。
年に数回くらい。
でも数年前に行き付けのbarが閉まってしまったので、もう3年は土曜barは無かった。
この2年余りで、いろんな店に飲みに行って見て、ようやく数店のローテーションに落ち着いてきた。
土曜日、店に入ってみるとカウンターには女性ばかりが座っていた。
初めての店だったらビビるところだった。
知っている店なので、構わずカウンターの端で飲んでいた。
少し窮屈に思えるのは別に気にするほどでもない。
ただちょっと気になったのが、小さな声でヒソヒソ話して何かわからないのだが笑い声が時々喉に潜ったような声でワッと聞こえる。
そういうのが割と繰り返される。
その店は声を潜めて話すような店ではないので、割と違和感があった。
行き慣れた店でも、土曜日はまた雰囲気が違うので、また時間帯を変えて行って見るのも面白そうでした。
角のハイボール。
サンドイッチ。
土曜日午後の散財でした。
新選組の後始末どすえ
当時まだ生きていた江戸の古老からの聞き書きは、ただの小説とは比べるべくもない迫力がある。
新撰組、近藤や沖田の軌跡も言うまでもないが、かえって聞き書きの該当者というか話し手、例えば八木為三郎に注目するのも面白いと思う。
新撰組は当初、京都の八木家に間借りして活動していたが、その八木家において身内の芹沢鴨暗殺が行われる。
このドキュメントも面白いが、八木家の反応も今日的視点から見ると中々なものがある。
芹沢鴨暗殺は、表向きは長州勢ら勤王派の暗殺ということに装っているので、芹沢鴨の葬儀もきちんと上げ、近藤や土方は深刻な顔をして嘆いたたりしているのだが、八木家の人の目には暗殺実行直前に土方が下見に来ている、芹沢鴨が寝ているかどうか確認しているのを目撃してるし、いろいろとバレバレなので八木家夫婦して陰で可笑しくて笑いを堪えていたとか、時代が違うとはいえ京都の人のメンタリティーはたくましいというか、ちょっと違うものがある。
後になって、2年余り過ぎて新選組が八木家を出で他の地に移転することになったとき、近藤が八木家に御礼の形として3両ばかり包んで渡したのだが、もともと金銭的な家貸しでは無くて公儀のためとは言いながら、八木家から借りた武具は壊して返す、芹沢のように畳上で数人斬殺はする、刑罰としても切腹介錯は良くあることで、日常的には酒をせがむ飯食い諸々夜半までと、迷惑の限りを尽くしていたので、八木家当主が3両を目にして思わず『2・3年もいた家賃にしては安いな』と笑ってしまったら、後で近藤が赤面していたと沖田の言。
このあたり、千年の都京都の町人は権力者に振り回されるだけではない、したたかな強さがあるようで実に興味深かった、です。
高台家の人々、映画みて振り返って
映画・高台家の人々、配役は皆それなりにハマっている。
綾瀬はるかが美人すぎるとか、王子様役が硬質でやや沈痛なところとか映画で出来るのかとか、映像化を危惧していたが、好く配役をこなした。
テンポよく前半はコミックに実写の命を吹き込んでいたが、しかし終わりに近づくにつれ映画リアルベースの解釈とコミック世界が乖離し始めて、ありふれたテレビドラマに堕ちてしまった。
監督と脚本のセンスが、原作のセンスに追い付かないのだ。
映像化で面白くしようとしたり高尚にしたくて、したくても出来なくて前半の楽しさを台無しにしてしまった。
今回映画を観たのは、たまたま原作コミックを読んだら、そのセンスの良さに感じ入ったから。
妄想少女とテレパスとのラブコメなのだが、人に対する理解の自然さが並みのコミックに比べて群を抜いている。
だから奇抜な設定でも違和感を感じさせない。
そこから生まれるドラマは面白くて、優しくて暖かい。
「変な服」とか「俺は誰と結婚するんだ」と妄想への冷静なツッコミも絶妙。
原作者・森本梢子はコミック『ごくせん』で有名で、ヤクザ組長の娘が学校の先生になるというあれ、でも森本梢子この作者は全く読んだことがなくて、ごくせんのヒットもショムニみたいに、たまたま映像化がヒットしただけの、そんなもんだろうと勝手に思い込んでいたが大間違いだった。
同作者のアシガールも、可愛いくて、たくましくて、お馬鹿で笑えます。
時代劇人物と現在、という命題?について、最近アニメのクロムクロでちょっと失望していたのですが、アシガールのヒーロー役殿様の自然さには感嘆しました。
コミック高台家の人々、については大絶賛お勧めです、というか、読んでいないならこれから読めるのが羨ましいくらい。
追想五断章 (集英社文庫) 米澤穂信 、 読後
小説を読む楽しみを、この作者はきちんと提出してくれるのが、読んでみて何時もながら嬉しい。
職がなくて親類の古本屋でのアルバイト生活、本筋に沿って確かに物語は進んで、変に恋愛を絡ませたり、突発的すぎる事件も起こりません。
そんな冗長な物語的余技に陥ることなく文章力・構成・話で勝負する。
米澤氏の満願を読んだとき、昔々学生のときに松本清張の黒い画集を読んだときに受けたようなインパクトがあったが、清張作品よりも人の姿の成り立ちがくっきりするような描写。
個人が発表した世に知られない古い小説を探すストーリーなのだが、主人公、依頼者、主人公の背景、探索で出会う人物達、語られなかった動機背景、古い小説の文体。
それぞれがそれぞれに的確で達意で、言葉が過ぎず、文章も話も納得させてくれる。
終盤になって、依頼者の背景が浮き上がってくる緊張感なんかも良いものでした。
タブレットが壊れた。
2013年から愛用して、酷使していたネクサス7のLTEモデルが遂に動かなくなった。
最近ではいつものようになっていたけど、タッチパネルに反応しなくなり、電源を切って繰り替し待ってみても復旧しない。
しまいには電源を切っても直ぐに再起動してしまう。
再起動して元に戻ればいいのだけれどもGoogleロゴのままで停止したまま。
電源が切れないのでスイッチと音声の±同時押しでやっと電源が切れる。
そうしてしばらくしていたら電源も入らなくなった。
充電コードを挿しても電池マークも現れない。
いよいよ困ったということで後継タブレットを求めに、よく行く家電量販店に行って見るも、今はネクサスGoogleの売り時ではないようでネクサスシリーズは全く置いていない。
ネクサス7と同等のものないか?と店員に聞いてみると、よく似たものはあるが実際のところはスペック的にネクサスseriesはスペック高くて、今売ってるものではややスペックダウンになる、とのことだった。
次に行って見たのがソフマップだったか、ネクサス9が展示してあったので、これでいいかと聞いてみると、結局展示品しかない、在庫有るが県外からの取り寄せになるので最低3日はかかる、とのことだった。
結局このあたりにおちつくのだが、もう数店舗見て回りたかったので、ソフマップは後にした。
結局の結局、最後に行った巨大家電量販店に置いてあった、展示品のネクサス9 LTEモデルに決めたのだが、それでもメンテナンス仕上げに数日掛るという。
別に1品に数日かかるという意味では無くて、同様のリクエストが詰まっているので、その順番待ちも込みでの話。
店頭展示品はソニーのノーパソコンvaioを買ったことがあるけど、その時は1年のうちに2回もメーカーに修理返品したことがあったので、いやだなぁともおもったが、もう探すのもいやだなぁもあって、手を打った次第。
で、ネクサス9.
これは良ござんした。
画面も広くて、タブレットとはこういうものかと、改めて画面の広さと美しさに感心したりしました。
コミック読むのも原寸大に近くてとても好い。
流石は解像度 2048×1536 ドット。
ただ、古いネクサス7が完全に壊れているのでアプリの同期ができない。
できるのはGoogle系のものだけ。
他のAmazon・kindleなんかは一々ダウンロードしてログインしないといけない。
ちょっと面倒です。
あと、解析度も高くて画面広いし、やはり電力消費はネクサス7より多そう。
ざっと1割方、消費電力ペースは高いかな?という感想。
画面タッチの反応が良い。機敏。
やはり古くなったものと新品ではこういう所に差が出るか。
バンカーRingをネクサス7から取り外してネクサス9に取り付けたが、これも広い画面を力を入れずに支えるのに丁度良い。
普通の人ならスマホ持って、そのままタブレットと同期して、と言う感じだろうけど、私はガラケーなのでタブが壊れてしまうと同期できない。
予備で安物か中古アンドロイドでも買っておくかとか思案中。
もともと買い替えの予定はあったのだけど、ネクサスシリーズの新製品開示が遅れているのと、アンドロイドとchromeOSとのアプリ整合性が近いうちに付きそうな気配ありとかで新製品遅れているのかな、もう少し待っていようかなと思っていた矢先に壊れちゃったのよ、でした。
まあボチボチとネクサス9を整備しながら、SIMカードも新しいものに切り替えた方がいいみたいだし、アンドロイド予備も片目に置きつつ、とりあえずは新製品のお楽しみでいいか、そんなぐあいです。
BUNKER RING 3 (全5色) バンカーリング iPhone/iPad/iPod/Galaxy/Xperia/スマートフォン・タブレットPCを指1本で保持・落下防止・スタンド機能(ブラック)
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ガルパン Blu-ray
もう何回も見ているのだけど、それでも自宅視聴ではそれなりの楽しみ方があり。
一時停止なりして途中で席を外せるのが良いですね。
この場面はどうなんだと、停止画面を熟視できるのもgood。
学校を追い出されてから廃校に一時住まいするとき、川でアンコウ釣るとか言ってたチームが、再選決定時には変にサバイバル能力が特化していそうな画面。
魚をいろいろ釣って干物したりするのはともかく、でかいカエルを二匹持っているのはどうするのか?
テントの変化は何故?
彼女達は、なにを目指していたのだろうか?
ジェットコースターのイタリア組は挟まれていたのにどうやって危機を脱したのか?
追われていた戦車を先の釣チームが撃破していたんですね。
また大学選抜TOP3人がドラフトして戦ってく場面は、やっと正確に理解した気がします。
しかしそのあと、川沿いに並走して戦っていたりする場面の対峙かんけいなど、まだ良く判っていないかも。
閉鎖された遊園地に転進していくときに、遊園地の全景が映し出されたけど、これはホントに停止してマジマジと見入ってしまった。
最終決戦はど真ん中だったのかとか、位置関係を改めて感心したり確認したりです。
それでも良く判ってないので、誰か敵味方の遊園地の進行図を矢印付きで、➡➾とかで図面つくってくれないかしら。
ガールズ&パンツァー 劇場版 11月28日
http://oidon00.hatenablog.com/entry/2015/11/28/200027
ガルパン 二回目 12月12日
http://oidon00.hatenablog.com/entry/2015/12/12/203344
ガルパン4DX 2月27日
とりとめもなく、杖・ボルサリーノ・鶏
少し前、古い百貨店をブラブラしていたら、『杖』売り場が片隅にあった。
お年寄りが突く杖、である。
よくみかけるプラスチック製とか軽量鉄製ではなくて、木製が主なるもので把手に凝ったものがあったりして高級品の品揃え。
老人になったら、こういう杖を突いてbarに飲みに行きたい。
で見ているとブランドが、ボルサリーノ、とある。
帽子のブランド。
最近では、麻生元総理がコートにボルサリーノ帽を被った写真がギャングのボスのようだとして有名。
紳士服の身の回りアイテムを作っていたブランドなんですね。
知りませんでした。
先日の事、ハイキングがてらに奈良天理の石上神宮に行った。
このあたりは他にも、春日大社に統合されも前の、古びた神社がそのまま古る侘びて残っていたりします。
ハイキングは歩きすぎて筋肉痛と足裏が腫れたりしてしまったが、そのときの石上神宮での1枚。
立派な鶏が放し飼いにされていて、長閑なモノでした。
全身真っ黒の鶏なんてのもいました。
山野辺の道、の起点となる神社です。
ふしぎの国のバード 2巻 <佐々 大河> ビームコミックス(ハルタ)
日本に来た、という状況から、いよいよ主な目的である日本奥地へと向かう。
これはある意味、今の日本人にとっても未知の紀行となる。
江戸京大阪、街道沿いの街と違って、日本人の記録にほとんど残されていないし、後世において実態が小説とかに書かれることも余り無かった。
そして、コミックでは原作に見えない部分を果敢に描こうとしている。
会津道の情報収集で部屋中に旅案内や地図を広げたり、温泉の情報だけでなく自ら浸かりに行こうとしたり、皮膚病の人達の前に立ちすくんで次の一歩を踏み出したりと、原作に書かれていないもの、原作者バードの視点上見えてこないもの、そしてコミック作者がバードならこうしただろうと、土人のような日本人を前にして願うような気持で薬について語らせた事。
今回の巻では道行も厳しくなってくる。
東海道や中山道とか、規制が多いにせよ当時のメインストリートとは違って、人がどうにか歩けるだけの道に近い。
山中の道は雨が降れば道の中に水流が走り、豪雨では道が川になったりする。
木の根が道を横切り脚を取る。
泥濘は中々乾くことが無い。
本書とは関係ないが、ここで語られる会津道は明治維新での会津戦争で官軍が北上していった経路の一つ。
白河とか磐梯とか長岡とか、そういう大規模な戦場では無かったので言及されることは少ないが、この道筋あたりでも一か月余りの戦いがあった。
登場キャラが時々顔を赤らめたりするのは、未だに疑問な描写だとは思うが、商業コミック雑誌連載でもあるし、此の程度仕方が無いのかもしれない。
コミック全体では前作一巻より力を発揮してきた感じもある。
歴史ものといえども、全く新しい分野のコミックは難しい。
ぼんやりしてると気づかないが、コミック化とは旅行紀行を絵にすることでは無いようだ。
そういうアプローチもあるだろうが、所謂コミックにはならない。
キャラを動かさなくてはいけない。
例えばキャラの、5分10分といった短い時間の、動きと言葉と周辺を絵で表現しないといけない。
紀行文は著者バードの目から見た世界の現状表現だが、コミックでは世界から著者バードの現在進行形の姿の表現。
紀行文では日本を描いているが、コミック作者はバードを描かなくてはいけない。
そのために小さな淑女とか、時代劇でもあまり見られない女性馬子をキャラ設定しバードに絡ませる。
田舎での蚤虱がたかる不潔な部屋描写はちょっと笑える。
これは難しくて、描きすぎると読者に不快感を与えるし、しかし元々不快な状況でもあるし、その程度具合なのだが、やや下手糞に画いたこの位が適切であったと思えるくらい。
1巻読み終わったときは次作読むかどうか疑問だったが、2巻を買ってよかったと思えました。
3巻も期待します。
元々面白い紀行なのだから、やり過ぎない程度にバードを動かしてほしいもの。
ふしぎの国のバード 2巻<ふしぎの国のバード> (ビームコミックス(ハルタ))
- 作者: 佐々大河
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2016/05/14
- メディア: Kindle版
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先日京都へ行ったときの、あれこれ
京都桂川に行くのにJR京都駅に行った。
新幹線の駅でなく、レトロな屋根具合がおもしろい。
ホームの真ん中に郵便ポストが突き刺さっていて、面白い絵だったのだが、そのかんじで撮ろうとすると若い女性数人をどうしても枠に入れてしまうので、しかたなく接写になってしまった。
京都桂川で用事を済ませた後、京都に戻ってうろうろ。
行って見たいbarの前に本屋があったので入ってみる。
こんなものも売ってました。
barはオープンの時間が、こちらの予定と合わなさそうだったので、南下する。
木屋町サンボアBAR の内側から。
こういう砕けたロケーションも良いかと。
目に付いたものを頼んだが、アスパラを頼んだのは贅沢だったか?
あてとしては申し分ないもの。
飲み終わって、ラーメン食べて帰路についたけど、昔四条通り高瀬川をすぐ北に入ったあたりに名曲喫茶というものがあって、広い室内ではクラッシック音楽を流していて優雅なものでしたが、今みてみると白塗りの壁が全て真っ黒に塗り直されて焼肉屋になっていました。
一般に外国人観光客が多くて、白人系多いかな大阪ミナミに比べて、先斗町はともかく、高瀬川沿いなど無国籍ストリートな感じになって、今昔を感じさせます。
barマスターと、地域界隈の世間話をする。
京都このへんの居酒屋でも中国人観光客が多くて、勘定の時に困ることがあるとか。
割り勘が多いんですか、と聞くと。
そうではなくて、中国人が勘定の時に一人一人が、これは食べているこれは食べていない飲んでる飲んでないとか、一品一品一ドリンクづつに払う払わないを主張して、自分が飲食した分だけ支払うという傾向がありで、店も困っているとのこと。
鴨川は普通にパチリと撮っても絵になります。
川床のお座敷は、ここ鴨川でも設けられているけど、京都北の山間の貴船料亭なんかと違って、街中で、ただ外に出しているだけだから特に涼しくも無いとのことです。
まあ、京都には近くても泊まりに来たいですね。
イオンシネマ、ガルパン ウルティア上映
ロードショーが終わって、昔なら二番館三番館と地方映画館を映画が拡散巡回していたものが、今やどうなっているのか、地方館の大半は淘汰されて無くなって、イオンシネマなんかに小奇麗に統合され、上映内容や時期については不規則で分かりにくい、というよりロードショーが終わったらBlu-rayなど円盤発売に移行するために上映は無しになるのか、そのうえでコネクションと力あるところが一部上映なのか、わからない。
京都桂川のイオンシネマは、これから今年七月に4DXを京都で初の導入予定とかで、その予行演習か練習?でこの時期ガルパンを上映したのでしょうか?
それはともあれ、ウルティア上映の音は結構いいものでした。
映画の初めあたりは、確かに音はいいけれど梅田ブルク7も音良かったし、エッヂの効かせ方が違う所あるかなとか、良くて1%か2%アップくらいかと思いながら観ていたが、最後の姉妹対島田嬢決戦では館内全部にブーストが掛かったようで、その圧が耳の空間を埋めるようで、これは良御座んした。
ウルティアのスクリーン画面も広くて、地形の凹凸、衝撃場面でのカメラが振れるアニメ演出もよくわかったりしました。
京都の桂川、この場所、この地に来るのは全く初めてだけど、住むにはいい場所みたい。
イオンにしては小洒落ていたし、京都駅から二駅と近い。
京都街中は住むにはややこしそうだが、この辺は通勤住宅地みたいだし、駅前に自衛隊の駐屯地が在るのも知りました。
しかしともあれ、最後の決戦と観覧車砲撃辺りはアニメ史の残る名場面でしょう。
またも堪能してしまいました。
新時代シアターULTIRAについて、広告の宣伝説明より
『 天井まで迫り、左右いっぱいに広がる特別仕様の専用シルバー・スクリーンを採用。
3-Dも2-Dも、すべての映画が大スクリーンでも高品質な映像で楽しめます。』
・・・ それほどではないが確かに画面は広くて高くて、映画に内容さえあれば見応え十分にして新発見もありだろう。
『 あなたを包み込むクリアサウンド。全ての座席で!
高音域・中高音域・中低音域・低音域を絶妙にコントロールした4ウェイ立体音響。
セリフや効果音が聞きとりやすく、どの座席でも、クリアサウンドがあなたを包み込みます。』
・・・ こういう能書きを垂れるだけの工夫はあったと、観終わっての感想です。
・・・ 私的には4DXより、こちらのガルパンの方が好きです。
http://www.aeoncinema.com/ultira/pc/
カスタムナイフ購入
カスタムナイフが欲しくて買ってみた。
欲しくて、というより、そういえば時々欲しいと思っていたなぁと思い出して、もう歳だから刃物を持っても変にテンションが高くなることもないだろうし、出せる金の範囲なら買ってみようかと思った次第。
物は何がいいか?
まったく初心者で古川四郎のナイフは無いだろうし、ブランドでなくともしっかりとしたそれらしいものならよし、ということで、エムカスタ MCUSTA というメーカーにした。
個人の製作でなくメーカー製ならカスタムと言えないが、初心者なのでそこまでの拘りはない。
セミカスタム、というところ。
エムカスタ MCUSTA、関市のこのメーカーは、
『先端工作機を使い、精巧さは先人が残した磨きなどの手の技に学びこれらを結合させたナイフ造りは、マン(=人)マシン(=機械)カスタム(=精密加工)と言えます』と説明。
この会社を知ったのは、事務的にプレミアムなハサミを20年以上使っているのだが、これは結構荒っぽい使い方をしているのだが、ハサミに接着剤の跡もへばりついているが、これがいつまでも切れ味が落ちないので、ハサミに記されているメーカー名を調べてみたらナイフも造っていたということ。
あとはアマゾンで検索。
注文してから1か月半程で納品。
当初2週間ほどの予定が、1か月以上待たされた。
小さなメーカーだろうし、間に仲介の販売店も入っているからそんなものかもしれない。
特に説明書も宣伝文もなく、小さな箱にポンと入っていた。
ハンドルのアフリカ黒檀は水より比重が重いらしく、ずっしりとしたバランスのいい手応え。
当たり前だが本格的な刃物。
机のうえで刃を伸ばすと、ちょっと緊張する。
ライナーロックがどういうものか判らなくて、伸ばした刃を折りたためなくて、しばらく右往左往。
刃の下、ハンドル上部内側にギザギザの金板があり、これを手前にずらすと刃の固定が外れる。
ググって見たらナイフ販売店のホームページに書いてありました。
もちろん日常に使う用途はない。
だから家に来た封筒の開封なんかに使う。
刃が長くてよく切れるので、ちょっとした緊張感を楽しんでる。
持ち歩く気にはなれない。
ささいな趣味というより、雰囲気のものです。