竜とそばかすの姫 観ました
竜とそばかすの姫
圧倒的な劇場版テイストで、空間情報の稠密さ、四国の田舎風景、音楽を際立たせる映像美。
歌は繊細かつ強力に聴かせます。
夏休みに見るべきアニメの一つで、これぐらいのレベルなら、夏休み映画は細田新海鬼滅の刃の順繰りでジブリ無き後は間に合うかもしれない。
観て充分に映画を楽しめたが、ささいだが多々気になった点を書けばーーー
悪役が類型的?また多くのキャラがいて話を回しているだけ感もあり、アニメとはそんなものだとそうかもしれないが、活劇でどんどん追い込んでいくのではなく繊細でシリアスな内容事象を描く以上は、主人公だけでない多くのキャラの生身感も必要ではないか。
従来の類型的なキャラを、今日的な新たな類型キャラに仕立て直した?
ネット上での物語性が弱い。
美女と野獣が絡むきっかけと展開に必然性が乏しい。
脚本全体が理屈で出来た配置から物語に立ち上がって来づらい。
主人公のアタフタ仕草が古臭い。
古いリベラルな映画評論家が喜びそうな結末展開でもあるが、物語的にガツンと来る力をスポイルしてる感もあり。
身近なところ内々で伝奇的に収束しないで、何処か誰かとの繋がりはありで良いかと思ったが、今回それが超特別には面白くはなかった。普通には面白い。
ーーー こんなが気になったところ。