センスオブワンダー そのような2作
対象(SF作品、自然等)に触れることで受ける、ある種の不思議な感動.
小説やanimationを読んだり見たりすることは、その目的の一つにはこういう不思議な感触を味わいたいからにある。
アリスと蔵六(9)【今井哲也】 comic. 2019/12/22
シリーズ2年以上ぶりの新刊。
失礼だけどそれ程上手い画でもないし白っぽいところも多いけど、センスオブワンダーの小さな種を確実に育ててコミックとして花開かせている。
2年余り待った甲斐があったというもの。
途中回想というかアイテムと蔵六の伝奇的な話に転ずるのだが、ストーリーが途切れてちょっとイヤかもとか思っていたが初めだけで、過去キャラも魅力的になって現在とクロスするあたりはウーーン上手いと唸らせられました。
推測だけどアニメ化を経て、新たにコミックを見直し育てるのにのには2年余りの時が必要だったのでしょう。
でもあれ、やはり本作はアニメとの親和性が強いですね、又アニメを見直したくなりました。
裏世界ピクニック4 裏世界夜行 (宮澤 伊織) novel. 2019/12/19
あいかわらず面白い。
民間伝承や都市伝説、現在の怪談奇談を取り込んで、それでいて小説的に作り過ぎずに、不思議なもの分からないものは解らない其の儘にしておくバランス感覚、小説でありながら個々に途切れた怪談奇談のセンスオブワンダーをじっくりと、ちょっとパワーアップして読ませてくれて、それでいてワザとらしくない。
これもまた1巻から読み直したくなりました。
都市伝説や怪談の好きな方は是非年末お正月の友に御一読を。
http://oidon00.hatenablog.com/entry/2019/01/20/154322