oidon00のブログ

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2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

この頃よんだ本など

モームの短編文庫本。 昔出ていたモームの短編集は厚さ5ミリ程の新潮文庫。こういう薄い文庫本は、最近出版されることは無い。 私はと言えば、10代とは社会経験とか色々あって全く違う人になったようが、根っこのところ私は何も変わっていない、いなかった。…

不滅のあなたへ(1) (大今良時) Kindle版、読んで頷く。

この人の軌跡には驚かされるものがある。 コミック『聲の形』で名を確立、京アニによる同映画化は質の高い成功を収めた。 そして本作。 何者かによって”球”がこの地上に投げ入れられた。 情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。 現…

村上春樹はオカルト作家である、モーム短編を読んで。

サマセットモームはオカルト作家ではない。 ただ事実の中にオカルトが含まれていたとしても、モームはそれを排除しない冷静さと皮肉を持っている。 村上春樹はオカルトでズブズブだから、モームからそんな姿勢自体を学んだのだろう。『剃刀の刃』なんか好き…

ふしぎの国のバード 3巻 ・短評

新政府によって生活が悪くなったとか、官軍による強奪暴行強姦が大きく絵柄で描いてる。 薩摩長州が勝ち取った敵陣周辺を『分捕り』していたのは事実だし、官軍は綱紀を厳しく取り締まっていたが逸脱もあったろう。 英国人記録では、長州の傷病者が官軍の地…

片隅の人生 (ちくま文庫) W.サマセット モーム  読後

『 東南アジアの島々を舞台に繰り広げられる人間模様を、達観した老医師の視点でシニカルに描く。 科の名医サンダースは、中国人富豪の目の手術をするためマレー列島の南端にあるタカナ島を訪れ、そこで奇妙な二人連れに出会う。』 少なくない日本人が現在、…