ガールズ&パンツァー 劇場版
普通にはテレビでやっていて10面白いとして、劇場アニメは8か9面白ければベストみたいな感じだが、この劇場ガルパン、TV版の設定流用のアドバンス割引いたとしても、これは10か11.12面白いかもという保証書付きのような作品。
劇場版ならではの、畳み掛ける展開がテレビ枠の短い時間で途切れない充足感。
ソ連の退却戦、アメリカの物量、英国紅茶、姉妹双撃セリフ口パク、そどこ風紀崩壊などなど、あきれるほどのキャラの多さなのにそれぞれがそれぞれに見せてくれます。
砲撃の風を切る音、
キャタピラが回転するカン高い滑擦音、
蹂躙される大洗市街、
戦車鋼板が砲弾を反らし擦れる音、
遊園地戦での、鉄骨が撓る効果音と振動。
と、その楽しさ。
テレビドラマとして分割しても、軽く6話はできそう。
膨らませて1クール分割放映しても傑作間違え無しなかんじ。
愛と感動の真実の心の叫び、といった映画・・・ではない。
純全たるエンタで刻々と進行する映画。
しかし、その進行から目が離せない。
そんな、一度見ただけで終わるには勿体無い、また見て面白さの構成を、画面のその集中と錯綜は十分熟視し、堪能するに足る作品。