oidon00のブログ

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書店に行かなくなった。京極・天狗

大きな書店へ行って本をあれこれ探したりしていたら、そんなことは久しぶりなので、

すっかり書店に行く習慣が自分から無くなってしまっていた事に気づいた。
少年から青年にかけての時期などは通勤通学時の書店に帰り際にそれこそ入り浸っていたのになぁと。
本の配置など下手なアルバイトより詳しく知っていただろう。

 

それが今ではすっかりAmazonkindleのお世話になって、コミックなんて嵩高いのでほゞkindleだし、実体書物でも安価狙いや品薄気味の本などはついついAmazonを頼ってしまう。
みんなそうだと思うけどね、でも本屋に行ってみて、つくづく本屋に行かなくなったと身に沁みたりしました。

 

今回本屋に行ったのは大した本のことではなくて、京極夏彦のミステリが昔馴染みな感じで面白かったので、その関連する連作辺りをチェックしにきた、という程度。 

 

同氏の魍魎の匣につらなる一連の百鬼夜行シリーズのファンで、その衒学と博学と怪異っぷりには魅せられるものがあったが、大作長編はしばらくお休みのようで、近年は時代小説や歴史ものに妖怪や怪異を漂わせた作品を多々出していたが、そんなのは面白いのだが余り私の心中にはこれと届いてくるものではなくて、ここしばらくは氏の新刊からは離れていた。

 

今昔百鬼拾遺 天狗 (新潮文庫)

今昔百鬼拾遺 天狗 (新潮文庫)

 

 読んだのは 『今昔百鬼拾遺 天狗』 (京極 夏彦) 2019/6/26
京極堂の妹が探偵役で、本編大作の衒学の厚みこそないものの、京極ミステリらしさは楽しめるものでした。

 

こんかい出版側も面白いことをやっているようで同シリーズを異なる3出版社から同時期に刊行するというもの。
版元を横断してのイベントは実物書物の購入を盛り上げようという、たぶんそんな狙いがありそうです。

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『波』の7月号に著者インタビューも載ってた。

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調べてみたら同シリーズで名前が紛らわしくて読んでない連作もありましたので、出版社の狙いに沿って、後3冊ほど書店にて対面購入予定としております。