とりとめもなく、杖・ボルサリーノ・鶏
少し前、古い百貨店をブラブラしていたら、『杖』売り場が片隅にあった。
お年寄りが突く杖、である。
よくみかけるプラスチック製とか軽量鉄製ではなくて、木製が主なるもので把手に凝ったものがあったりして高級品の品揃え。
老人になったら、こういう杖を突いてbarに飲みに行きたい。
で見ているとブランドが、ボルサリーノ、とある。
帽子のブランド。
最近では、麻生元総理がコートにボルサリーノ帽を被った写真がギャングのボスのようだとして有名。
紳士服の身の回りアイテムを作っていたブランドなんですね。
知りませんでした。
先日の事、ハイキングがてらに奈良天理の石上神宮に行った。
このあたりは他にも、春日大社に統合されも前の、古びた神社がそのまま古る侘びて残っていたりします。
ハイキングは歩きすぎて筋肉痛と足裏が腫れたりしてしまったが、そのときの石上神宮での1枚。
立派な鶏が放し飼いにされていて、長閑なモノでした。
全身真っ黒の鶏なんてのもいました。
山野辺の道、の起点となる神社です。
ふしぎの国のバード 2巻 <佐々 大河> ビームコミックス(ハルタ)
日本に来た、という状況から、いよいよ主な目的である日本奥地へと向かう。
これはある意味、今の日本人にとっても未知の紀行となる。
江戸京大阪、街道沿いの街と違って、日本人の記録にほとんど残されていないし、後世において実態が小説とかに書かれることも余り無かった。
そして、コミックでは原作に見えない部分を果敢に描こうとしている。
会津道の情報収集で部屋中に旅案内や地図を広げたり、温泉の情報だけでなく自ら浸かりに行こうとしたり、皮膚病の人達の前に立ちすくんで次の一歩を踏み出したりと、原作に書かれていないもの、原作者バードの視点上見えてこないもの、そしてコミック作者がバードならこうしただろうと、土人のような日本人を前にして願うような気持で薬について語らせた事。
今回の巻では道行も厳しくなってくる。
東海道や中山道とか、規制が多いにせよ当時のメインストリートとは違って、人がどうにか歩けるだけの道に近い。
山中の道は雨が降れば道の中に水流が走り、豪雨では道が川になったりする。
木の根が道を横切り脚を取る。
泥濘は中々乾くことが無い。
本書とは関係ないが、ここで語られる会津道は明治維新での会津戦争で官軍が北上していった経路の一つ。
白河とか磐梯とか長岡とか、そういう大規模な戦場では無かったので言及されることは少ないが、この道筋あたりでも一か月余りの戦いがあった。
登場キャラが時々顔を赤らめたりするのは、未だに疑問な描写だとは思うが、商業コミック雑誌連載でもあるし、此の程度仕方が無いのかもしれない。
コミック全体では前作一巻より力を発揮してきた感じもある。
歴史ものといえども、全く新しい分野のコミックは難しい。
ぼんやりしてると気づかないが、コミック化とは旅行紀行を絵にすることでは無いようだ。
そういうアプローチもあるだろうが、所謂コミックにはならない。
キャラを動かさなくてはいけない。
例えばキャラの、5分10分といった短い時間の、動きと言葉と周辺を絵で表現しないといけない。
紀行文は著者バードの目から見た世界の現状表現だが、コミックでは世界から著者バードの現在進行形の姿の表現。
紀行文では日本を描いているが、コミック作者はバードを描かなくてはいけない。
そのために小さな淑女とか、時代劇でもあまり見られない女性馬子をキャラ設定しバードに絡ませる。
田舎での蚤虱がたかる不潔な部屋描写はちょっと笑える。
これは難しくて、描きすぎると読者に不快感を与えるし、しかし元々不快な状況でもあるし、その程度具合なのだが、やや下手糞に画いたこの位が適切であったと思えるくらい。
1巻読み終わったときは次作読むかどうか疑問だったが、2巻を買ってよかったと思えました。
3巻も期待します。
元々面白い紀行なのだから、やり過ぎない程度にバードを動かしてほしいもの。
ふしぎの国のバード 2巻<ふしぎの国のバード> (ビームコミックス(ハルタ))
- 作者: 佐々大河
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先日京都へ行ったときの、あれこれ
京都桂川に行くのにJR京都駅に行った。
新幹線の駅でなく、レトロな屋根具合がおもしろい。
ホームの真ん中に郵便ポストが突き刺さっていて、面白い絵だったのだが、そのかんじで撮ろうとすると若い女性数人をどうしても枠に入れてしまうので、しかたなく接写になってしまった。
京都桂川で用事を済ませた後、京都に戻ってうろうろ。
行って見たいbarの前に本屋があったので入ってみる。
こんなものも売ってました。
barはオープンの時間が、こちらの予定と合わなさそうだったので、南下する。
木屋町サンボアBAR の内側から。
こういう砕けたロケーションも良いかと。
目に付いたものを頼んだが、アスパラを頼んだのは贅沢だったか?
あてとしては申し分ないもの。
飲み終わって、ラーメン食べて帰路についたけど、昔四条通り高瀬川をすぐ北に入ったあたりに名曲喫茶というものがあって、広い室内ではクラッシック音楽を流していて優雅なものでしたが、今みてみると白塗りの壁が全て真っ黒に塗り直されて焼肉屋になっていました。
一般に外国人観光客が多くて、白人系多いかな大阪ミナミに比べて、先斗町はともかく、高瀬川沿いなど無国籍ストリートな感じになって、今昔を感じさせます。
barマスターと、地域界隈の世間話をする。
京都このへんの居酒屋でも中国人観光客が多くて、勘定の時に困ることがあるとか。
割り勘が多いんですか、と聞くと。
そうではなくて、中国人が勘定の時に一人一人が、これは食べているこれは食べていない飲んでる飲んでないとか、一品一品一ドリンクづつに払う払わないを主張して、自分が飲食した分だけ支払うという傾向がありで、店も困っているとのこと。
鴨川は普通にパチリと撮っても絵になります。
川床のお座敷は、ここ鴨川でも設けられているけど、京都北の山間の貴船料亭なんかと違って、街中で、ただ外に出しているだけだから特に涼しくも無いとのことです。
まあ、京都には近くても泊まりに来たいですね。
イオンシネマ、ガルパン ウルティア上映
ロードショーが終わって、昔なら二番館三番館と地方映画館を映画が拡散巡回していたものが、今やどうなっているのか、地方館の大半は淘汰されて無くなって、イオンシネマなんかに小奇麗に統合され、上映内容や時期については不規則で分かりにくい、というよりロードショーが終わったらBlu-rayなど円盤発売に移行するために上映は無しになるのか、そのうえでコネクションと力あるところが一部上映なのか、わからない。
京都桂川のイオンシネマは、これから今年七月に4DXを京都で初の導入予定とかで、その予行演習か練習?でこの時期ガルパンを上映したのでしょうか?
それはともあれ、ウルティア上映の音は結構いいものでした。
映画の初めあたりは、確かに音はいいけれど梅田ブルク7も音良かったし、エッヂの効かせ方が違う所あるかなとか、良くて1%か2%アップくらいかと思いながら観ていたが、最後の姉妹対島田嬢決戦では館内全部にブーストが掛かったようで、その圧が耳の空間を埋めるようで、これは良御座んした。
ウルティアのスクリーン画面も広くて、地形の凹凸、衝撃場面でのカメラが振れるアニメ演出もよくわかったりしました。
京都の桂川、この場所、この地に来るのは全く初めてだけど、住むにはいい場所みたい。
イオンにしては小洒落ていたし、京都駅から二駅と近い。
京都街中は住むにはややこしそうだが、この辺は通勤住宅地みたいだし、駅前に自衛隊の駐屯地が在るのも知りました。
しかしともあれ、最後の決戦と観覧車砲撃辺りはアニメ史の残る名場面でしょう。
またも堪能してしまいました。
新時代シアターULTIRAについて、広告の宣伝説明より
『 天井まで迫り、左右いっぱいに広がる特別仕様の専用シルバー・スクリーンを採用。
3-Dも2-Dも、すべての映画が大スクリーンでも高品質な映像で楽しめます。』
・・・ それほどではないが確かに画面は広くて高くて、映画に内容さえあれば見応え十分にして新発見もありだろう。
『 あなたを包み込むクリアサウンド。全ての座席で!
高音域・中高音域・中低音域・低音域を絶妙にコントロールした4ウェイ立体音響。
セリフや効果音が聞きとりやすく、どの座席でも、クリアサウンドがあなたを包み込みます。』
・・・ こういう能書きを垂れるだけの工夫はあったと、観終わっての感想です。
・・・ 私的には4DXより、こちらのガルパンの方が好きです。
http://www.aeoncinema.com/ultira/pc/
カスタムナイフ購入
カスタムナイフが欲しくて買ってみた。
欲しくて、というより、そういえば時々欲しいと思っていたなぁと思い出して、もう歳だから刃物を持っても変にテンションが高くなることもないだろうし、出せる金の範囲なら買ってみようかと思った次第。
物は何がいいか?
まったく初心者で古川四郎のナイフは無いだろうし、ブランドでなくともしっかりとしたそれらしいものならよし、ということで、エムカスタ MCUSTA というメーカーにした。
個人の製作でなくメーカー製ならカスタムと言えないが、初心者なのでそこまでの拘りはない。
セミカスタム、というところ。
エムカスタ MCUSTA、関市のこのメーカーは、
『先端工作機を使い、精巧さは先人が残した磨きなどの手の技に学びこれらを結合させたナイフ造りは、マン(=人)マシン(=機械)カスタム(=精密加工)と言えます』と説明。
この会社を知ったのは、事務的にプレミアムなハサミを20年以上使っているのだが、これは結構荒っぽい使い方をしているのだが、ハサミに接着剤の跡もへばりついているが、これがいつまでも切れ味が落ちないので、ハサミに記されているメーカー名を調べてみたらナイフも造っていたということ。
あとはアマゾンで検索。
注文してから1か月半程で納品。
当初2週間ほどの予定が、1か月以上待たされた。
小さなメーカーだろうし、間に仲介の販売店も入っているからそんなものかもしれない。
特に説明書も宣伝文もなく、小さな箱にポンと入っていた。
ハンドルのアフリカ黒檀は水より比重が重いらしく、ずっしりとしたバランスのいい手応え。
当たり前だが本格的な刃物。
机のうえで刃を伸ばすと、ちょっと緊張する。
ライナーロックがどういうものか判らなくて、伸ばした刃を折りたためなくて、しばらく右往左往。
刃の下、ハンドル上部内側にギザギザの金板があり、これを手前にずらすと刃の固定が外れる。
ググって見たらナイフ販売店のホームページに書いてありました。
もちろん日常に使う用途はない。
だから家に来た封筒の開封なんかに使う。
刃が長くてよく切れるので、ちょっとした緊張感を楽しんでる。
持ち歩く気にはなれない。
ささいな趣味というより、雰囲気のものです。
『劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~』 観ました。
平日午前9時10分の上映という、あまり行かない時間帯に空いた時間ができたので行ってみた。
なんばパークスシネマ。
観客は12人くらい。
館内ど真ん中やや前、のベスト座席で見れたので、人が少ないのも良いもの。
時間取れれば、そんな時間帯も狙い目か。
エピソードを絞り演奏場面を充実させた。
テレビの総集編プラスαだけど特にTV版画面の粗さは感じられない。
最近は元々画質が良いのか、何らかの画像処理のせいか分からない。
さんらいずフェスの行進パートは倍以上の長さだったのでは。
小ダイコの行進リズムが小気味よくて印象的。
声優の声入れは全部やり直したとのこと。
テレビとどちらが良いかという訳ではなくて、劇場版で見るのにより相応しい声演、ということ。皆よかったです。
久美子のローテンションもエッジが効いていた気がします。
時間の制約もキツイのに、新キャラをちょっとだけ登場させてデカリボン嬢と絡ませるなど、映画見に来た人達のサービスは京アニ分かってらっしゃる。
トリのコンクール本番も力が入っている。時間も長くなってる。
音楽パート全般に劇場で聞き惚れるに足る充実の音響仕上がり。
祭夜の山上の双演、独奏パート終了後のデカリボン号泣、クミコ橋の上疾走、クライマックスコンクールと、見せるところは全部魅せてくれます。
このドラマを真に堪能するには、やはりTV版のエピソード全部込みで、各キャラの成り立ちや吹奏楽部の経過がわからないと物語の深みと陰影が判り難いだろう。
それでも見るに値すると思うので、シリーズ観た人なら尚更のこと劇場版へ観に行かれたし。
EDの、ブラバン+テレビ主題歌独唱も良かったです。
『劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~』オリジナルサウンドトラック Reflection of youthful music
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TVアニメ『響け!ユーフォニアム』オリジナルサウンドトラック おもいでミュージック
- アーティスト: 松田彬人,北宇治カルテット,TRUE
- 出版社/メーカー: ランティス
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コミック、紙パック日本酒
大賞を取って周知のことだけど、コミック・ゴールデンカムイ、は面白い。
砂金を集めたアイヌの金塊の隠し場所を巡って、
日露戦争帰りの軍人、
アイヌの美少女、
脱獄王、
クーデターを企む軍人達、
新選組の生き残り、
奇怪な元監獄仲間達、
そんな輩が入り乱れて宝の地図の断片を探し、奪い合うのだが、北海道の自然やアイヌ風習風俗の的確な描写、安易な反権力や可哀想でしょバターンなんか無くて、各キャラキャラが強烈な魅力を持つ。
小銃、刀、馬、熊、鷲、狼などなど、物語内で猛威を振るうものたちの描写も確かなもの。
アイヌ少女のグルメはぶっ飛んだもので、小動物の脳みそとか、敢えて読者を怯ませて作者は楽しんでるよう。
少女がウサギやトドと楽し気に戯れる回表紙の後で、少女がウサギ全身の皮を剥きトドを撲殺する絵を合わせたりして笑わせる。
最近の回では西部劇パロをやっているのだが、これが見事に此のコミックにマッチして唸らせて笑ってしまう程面白い。
勝新太郎のモデルキャラなんか拍手ものです。
読み終わった後、すぐまた最初から読み返したくなり、ほぼ2回熟読して楽しめました。
読まないと損だよとか言いたくなる作品です。
日本酒の一升瓶は良いのだけれども、後始末が面倒になりやすいので紙パック日本酒を探していたのが良いものがあった。
セブンイレブンで900mlを売っている。
北陸系透明な淡麗では無いが、くどさのない確りとした、やや辛口。
パックのものは甘すぎるが多くて、一度カロリーオフでスッキリとか言うパック酒を買ったことがあるが、なにか腰が抜けたような味で日本酒のカスのようだった。
それは、しかたなく料理酒にした。
この月桂冠山田錦パックは普通に家で飲める良い酒だとおもいます。
日本酒を瓶で買って普通のみでは剣菱ノーマルが多かったが少し前から甘く感じるようになった。
土佐鶴の淡麗辛口は良いと思う。
そのような程度の嗜好、での話です。
車内、カワイイおんなのこ
中途半端な時間に大阪に出ることになった。
午後の半ば、快速電車に乗って大阪へ向かう。
私はドア近くの端の座席に座っていた。
途中の駅で女の子が一人で入ってきて、向かい側ドアを背にもたれた。
雑誌グラビアに載っているよな、玩具のような服を着た小学生。
そんな服を説明する語彙と知識を持たないので、上手く言えないけど可愛い女の子。
太い横ポーターのロングソックス、短いホットパンツ、ふわりとした髪型、全体に鮮やか過ぎる色彩だけど、凹凸も無い子供だからイノセントに可愛く収まっている。
向かい側ドアを背に、立ったままスマートフォンをずっと弄ってる。
また駅で止まったとき、乗客がぞろぞろ降りて行ったが乗込む人は少なかった。
私の隣の席が空いた、とおもったら女の子が歩いてきて隣に腰を降ろした。
少しおどろいた。
私も今まで通りタブレットを触っていた。
しばらくして、隣の小学生が香水を使っていることに気付いた。
芸能事務所にでも所属してるのか、とか考えた。
大人の使う香水ではない。
安っぽい香水という言葉が浮かんだが、間違いでは無いものの、正確な表現とは言えない、ちょっと違う。
難波に着いた。
私も彼女も降りた。
しばらく同方向に歩いていたが、そのうち歩く方向は分れた。
そのあと、一人で歩いているうちにふと気づいた。
あれは、お菓子の香りだ。
Stan_Getz_Tape_5_1957_Side_B.mp3 とか
今は音楽を聴く、と言ってもクラウドから流すのがメインに成ってるらしいので、freeのダウンロードfileなんて面倒かもしれない。
そうは言っても、まだまだ新しいツールやシステムな慣れない私などは、ちょっとそんなものに飛びついてみたりする。
『 Internet Archive が、個人コレクターが遺した1000時間以上ものクラシック・ジャズコレクションを無償公開 』
『 1991年に亡くなったレコードコレクター デヴィッド・W・ニーヴン氏の遺品。
2010~2011年にかけて音楽ディレクターのケヴィン・J・パワーズ氏がリマスタリングし、デジタル化した 』
『 ブラウザー上での再生に加えてダウンロードも可能 』
dlしたものをusbメモリに入れ、自動車オーディオに差し込んで聞いている。
ただ、通常の音楽ファイルと違って1曲3分とかの集まりではなくて、ライブ音源レコードからのデジタル化mp3なので、一つのファイルが時間40~50分程度で、1fileの大きさが60数mb ある。
このためだろうか、オーディオを点け usbメモリにアクセスさせようとしても、
ERROR表示が良く出る。
2.3回繰り返すとアクセスするのだが、常に1番最初のファイルからしか演奏されない。
途中で切って電源を入れ直しても、続きから始まることなく、最初からに戻ってしまう。
安物オーディオの限界もあろうし仕方がないので、適当にファイルを飛ばして選曲したりして、とそんな事を毎回やっている。
まあ今回落した分、延べ時間にして24時間以上はあるので、聴き尽すという感じではなく、聴き流すのだから良しとしている。
Stan_Getz を選んで集めて聴いているけど、サックスの響きは、耳の奥にそっと圧がかかるような優しい愉悦があって、愉しいものです。
ふだんあまり音楽聞かないので、意外な拾い物でした。
http://japanese.engadget.com/2016/03/14/1000-dl/
https://archive.org/details/davidwnivenjazz&tab=collection
Internet Archive っていったら、昔のホームページを時系列変遷的に記録し続けるサイトかいなと、昔の知識のままでしたが、今は色々広範な事をやってるようですね。
此処で検索すれば、他にも合法freeの音源がありそうです。
読後、真実の10メートル手前 米澤穂信 著
さようなら妖精、のサブキャラをメインに据えた短編集だが、独自の充実度と完成度は高い。
そこらにある下手な長編小説よりよほど読み応えがあった。
短編集の内容、といえば
マスコミ露出の多いITベンチャー会社の秘書、
列車の人身事故現場で携帯写真を撮り続ける女、
少年少女の心中事件、
老人の孤独死、
夏の日に目撃された幼女殺し、
局地災害での孤立した老夫婦の救出。
そんな現在や、少し前にあった、ありそうな出来事に向かって、様々な形でアプローチしていく。
事件の形が見えてくる魅力、主人公の立ち位置から微妙に浮かび上がってくるキャラの魅力。
一見ありふれた事件だから、誰にでも書けそうなものに見えて、なかなかこんな風には書けるものではない。
表題作、真実の10メートル手前は、元々長編「王とサーカス」の前日譚というか一挿話としてあったものらしい。
ストーリーとしての完成度、長編とのバランスから、結果別個のそれぞれの作品として完成されたらしい。
もっともなるかな、でしょう。
中には、さようなら妖精、の事件に間接的に触れた作品もある。
この短編集は、古典的な探偵ミステリでもあり、社会派ミステリでもある。
だが、そんな従来のスタイルの囚われない、著者らしい作品集であって、もともと古典部シリーズの一作として書かれた「さようなら妖精」から生まれた大刀洗キャラの魅力は、今や紛れもなく著者を代表的するキャラになった。
1518! イチゴーイチハチ! 2 (相田 裕) 、2巻出ていたんだ
GUNSLINGER GIRLの相田 裕 が世界を一転して高校生の日常を描く。
ガンスリとの作画の違いに揶揄の声もあるが、画くべき世界に沿った充実した作画だとおもう。
ささいな感情のとらえ方、表現の仕方はナチュラルで、人によっては淡々とし過ぎて何も気づかないかもしれないほど。
でもガンスリと同じ繊細な底流がある。
主人公のリタイアした元高校球児は、ガンスリで物語上もう描くことができない、義体達が日常に戻っていく、ゆっくりとした感情の解れを描いているかのようにも見える。
前から全巻通しで読み直したいと思っていたが、作者の新作1518!も読んだことだし、ガンスリ書籍は全巻持っているのだが、契機づけに1・2巻をkindleで購入。
Series終盤の作画とは今昔の感がするが、1・2巻の淡々とした中に埋もれた鮮烈さこそがガンスリだったのだ。
また別に、さいきんみたもので
アニメ 屍者の帝国>
この広範過ぎる物語にかかわらず、アニメとしては成功している事に感嘆。
もちろん数多くの注文は余多できるにせよ、良い一つの点を言えば、文学的というか文学歴史の衒学要素を見事に映像化。
ホームズ時代の歴史背景を妖しく、リアルな絵にして見せたのが、そう。
あとは広範過ぎて、ちょっとコメントしずらい。
精霊の守り人 第1回 「女用心棒バルサ」 良い出来、と?
自然環境やヨゴ国市街のCG演出は見事なもの。
CGでありながら自然の静けさ、市街の人と店が溢れる雑踏、守り人の世界を一気に具現化して、原作読者も頷かせるものではなかろうか。
綾瀬はるかのactionも良く出来ていた。
本人の体術というより、躍動感のある型を演じ、カメラアングルと演出とコマ繋ぎで十分見れるものに仕上がっている。
最後の武闘シーンもそう。
4.5人を相手にした単槍使いバルサ、その強さを納得させる演技。
大陸の武闘に有りがちな、武技の攻防を派手にする余りに、回り過ぎ踊り過ぎに陥る手前で留めている。
もちろんフィルム早送りやCGやカット編集の緻密な周到さがあったうえだろうが、文句ない出来。
綾瀬はるかは冒頭あたり、どす黒い顔色で新島八重もこのくらいの方がリアルだったろうにとも思ったりし、中盤以降は普通っぽい顔色に戻しているけど、彼女は芸達者でも演技派でもないけど、余計な自我がなくイノセントに役に入り込める才能は、多くの人に見ていて好感を与える。
しかし、宮廷描写は酷い。
宮廷周辺の美術は、狭そうで安っぽい。
これを見ると、アニメでの宮廷関係美術、大陸に発展した日本文化、と言う風な架空の広大で清浄とした美術がいかに秀逸だったたが良く判る。
このドラマでの帝など、なんだろうかあれは、邪教の教祖みたい。
原作やアニメでも描くところの、孤高にして深沈とした風格、止む無くチャグムを切り捨てざる負えなかった帝の状況を、全く無視した脚本。
テレビドラマだからといって、何でもキャラにメリハリを付ければいいものではない。
妃と星読みとに男女関係を持ってきたのも無駄な改悪。
高貴な母親が子供を逃がすのに、余計な段階は要らない。
脚本家の大森寿美男は、こういった方面に悪意があるのかも思えるほど。
物語世界観の理解力に乏しく、脚本家自らの浅墓なモノの観方が露呈しているかのよう。
とはいうものの、全体としては面白かった。
宮廷描写を半分カットするだけでも、極上の作品になっていたのではなかろうか。
次回もバルサの活躍を楽しみにしてます。
#moribito
灰と幻想のグリムガル、アニメ脚本について
アニメの脚本で、よくありそうな悪い例といったら、例えば、ラノベ読んでアニメの絵になりそうなところのページをハサミで切り取る。
最後まで一応よんで、切取った部分の会話をまとめて脚本とか絵コンテとか書いて、少々の辻褄合わせして出来上がり。
まさかそんな酷くはないだろうが、そうじゃないかと思わせるほどゴツゴツしたダイジェストで違和感のあるアニメが見られる。
十文字青、灰と幻想のグリムガル、原作1と2 巻をたまたま読んでみてのアニメとの比較だけど、
まるで作家自身が同じ内容ながらも、細かく違う展開させながら同じ流れとかセリフを言わせているみたいである。
切り貼りではなく、概要おなじままで話を替えて、既に在るセリフを再構成してる。
そんなかんじ、つまり原作そのままのセリフを使いながら場所状況を巧みに再構成し、原作より短いながらも、もしアニメ場面をそのまま追加無しに小説化しても違和感ないであろう出来に仕上げているのは、熟練編集者か著者自身の尽力みたいで、ちと驚いた。
また、
08話の後半、二人の帰り道は原作に全くなかったので驚いた。
このアニメ創出に関しては、アニメ世界だけではなく、広く映画も含めた映像作品artを鑑み乍ら制作したのではなかろうか。
二人の帰り道、このような膨らませ方は極めて映画的な感じがする。
灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ (オーバーラップ文庫)
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灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。 (オーバーラップ文庫)
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ガルパンおじさん個別発症事例
ガルパン劇場場観た後、2回目見て唸ってしまい、いろいろあって梅田ブルク7 は馴染みの映画館になった。
先日、古本屋の店頭棚卸に積み上げられてた2冊がこれ。
思わず買ってしまいました。
昔々に知ったシリーズだけど、ガルパン見なければ、例え一冊100円でも買うことは無かっただろう。
このシリーズ、第二次世界大戦ブックスは私の少年時代に近くの本屋でシリーズがズラリと並んで、赤い背表紙に白抜きが棚数列を埋めていたのは壮観だった。
いつか全部読んでみたいなとか思っていたし、その頃は数冊買っただろうか、覚えているのはV1ロケットV2ロケットの巻で、これは面白かった。
その後本の整理の際に売ってしまったが、手元に置いておく本の判断基準がまだ若くて判らなったので売ってしまったのは残念。
今なら、自分が興味ある分野で、再版される見込みがない本を手放したりしないだろう。
まあ今はその分、Amazon マーケットプレイスという便利なシステムがあるけど。
で、この本は大戦の欧州戦線が進行レベルで判って面白い。
英戦車マチルダが、ドイツ軍フランス進行の際に奮闘してロンメル将軍部隊を食い止めたなんてエピソードも面白い。
流石はダージリン、紅茶は伊達ではないとか思ったりしたが、独軍全体はフランスに電撃進行してしまったので、北フランスの英マチルダ戦車は孤立し、撤退やむなく一部車両は燃料補給が無くなり燃やし捨てられたとの事だった。
こういう本を読んでいると、昔の粗い粒子の写真数々が堪らないし、ミリタリオタでは別にないのだけれども、昔の気分が思い出されてくる感じで、ワクワクしたりします。
ガールズ&パンツァー 劇場版 11月28日
http://oidon00.hatenablog.com/entry/2015/11/28/200027
ガルパン 二回目 12月12日
http://oidon00.hatenablog.com/entry/2015/12/12/203344
ガルパン4DX 2月27日
http://oidon00.hatenablog.com/entry/2016/02/27/181741
ドイツ機甲師団―電撃戦の立役者 (1971年) (第二次世界大戦ブックス〈15〉)
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米英機甲部隊―全戦車,発進せよ! (1973年) (第二次世界大戦ブックス〈50〉)
- 作者: ケネス・マクセイ,菊地晟
- 出版社/メーカー: サンケイ新聞社出版局
- 発売日: 1973
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V1号V2号―恐怖の秘密兵器 (1971年) (第二次世界大戦ブックス〈13〉)
- 作者: ブライアン・フォード,渡辺修
- 出版社/メーカー: サンケイ新聞出版局
- 発売日: 1971
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