ジブリ・思い出のマーニー、観た。
最初から明らかな、真っ当な映画だったので驚いた。
疲れた子供やくたびれた大人に馴染む作品。
10代のとげとげしい心や、幻想と現実の交差の自然さ。
いいものでした。
マー二一。
彼女のキャラデを映画中で最初見たとき、アニメのヒロインにしてはア二メらしいエッジが立っていない。
金髪にしてはやや地味で、?とおもったのだけど、見終わってみて、安奈のイノセントなスタイルもそうだけど少年少女という流れだけでなく、もっと大きなラインへの巧妙な伏線でもあったのだと感服しました。
また伏線というなら、幼い安奈が金髪の人形を抱いていた描写も、大きなラインへの関心を逸らす効果的なミスリードでした。
最初の出会いでマー二ーが安奈の名前を知っていたのは、
『マーニーが何であってもいい』からではなくて最初から知っていたのだと、思い出すと改めて納得したりするのも、いい映画を観た後ならではの余韻です。
幼いうちに世界に傷つけられ人を傷付け、
そして時を経ても繰り返される傷の痛みに、
どうして許しが必要なのかと、一つの回答を物語として細やかに提示してみせました。
この物語は私の中の物語にも届いたとおもいます、感謝。