劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス
先日TOHなんば劇場に観に行った。
面白かった。
メカニカルな迫力と銃撃振りは劇場版ならでは。
東南アジア10ヶ国の平均のような国が舞台。
シビラシステムの輸出といいつつ、実態は経過的に恣意的な運用が罷り通る荒っぽい世界。
相手国の制止を振り切ってテロリストと接触する常守監視官は、最近の中東事案を思い出させて嫌な感じもありで、そのうえ好き勝手に現地批判してるもので尚更。
だが視点は一定したものでなく、現状の変転に合わせて変わっていく。
陰謀や傭兵もあって荒っぽいが飽きさせないし変にリアルなところもある。
左翼的な言動もあるが為にする言葉でなく、次なる展開の呼水にすぎなく、終盤近くの屋上での逆転展開は、今までの言葉が無効化するような、相当酷い活劇すら見せる。
ここでは酷いと褒めてる積もり。
常守のプチ演説も興味深かった。
ストーリー的にひとつの解釈に止まらない、そんな常守の多義的でアグレッシブさが魅力の、アニメならではの一作。
観客が女性ばかりだと思ったら、レデイスデイだったらしい。
映画が終わってから、宜野座さんがどうたらこうたら宜野座とやたら声がきこえていたが、女性に宜野座さん人気大のよう。
次作も期待ですが、この劇場版はこれで完結しています。
テレビ版2期より面白かったです。