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ログ・ホライズン 1 橙乃ままれ  アニメから原作へ

 

ログ・ホライズン1 異世界のはじまり

ログ・ホライズン1 異世界のはじまり

 

 アニメが気に入って、原作ノベルを2巻まで読んだ。

人物背景の書き込み、世界観の説明の大きな補完。これらが面白くて、アニメでストーリーを知っているから小説読んでも仕方ないかもしれないの不安が、いつのまにか飛んでしまった。

 

たとえばトウヤとミノリの姉弟。

アニメでは触れられていないが、現実社会ではトウヤは下半身不随で車椅子に乗っている。それもあっての姉ミノリの性格、年齢以上にしっかりしたキャラが納得できる。

アニメで触れていないと書いたけど、先ほどホンの少しアニメ録画を見直したら、監禁ギルドからの脱出の際、出口の扉への道のりでモノローグとともに、少しだけ車椅子の大きな車輪の描写がある。

アニメだけ見ている者には何の事だかわからないけど、原作読者にも配慮した作りを仕込んであって、ちょっと嬉しくなった。

 

ただアニメはアニメで全体の流れを重視しているところもあって、1部の終りにレイネシア姫を登場させたりしている。

多分、原作読者がアニメ見ても楽しめるし、アニメ見てから原作読んでもきっと楽しめる、そういうバランスのいい作品に仕上がっている。

ソードアート並のアニメレベル欲しいとか、言い出せば色々文句は幾らでも付けれるが、現アニメでも面白いと思わせているから成功作。

 

しかし、原作を読み始めて意外に楽しくて驚いている。

個々のキャラの陰影がクッキリと腑に落ち、省略されたパートが明らかになって、此の展開はこれがこうなったからなのかと、改めてストーリーの血肉が付いて蘇ったかのように引きつけてくる。

 

作者・橙乃ままれ の実力は『まおゆう魔王勇者』で自明のことだが、原作小説ホライゾンでは、原作『まおゆう魔王勇者』のような難読傾向はない。

まおゆう魔王勇者』の全部が会話体というのは、ある種の書きやすさがあるのだろうけど、『まおゆう魔王勇者』の、ああいった知識的地理的にも広大な拡がりを持った世界を描くのには、やはり会話体単独では無理がある。

アニメで描かれていない後半の世界を分割する戦いも堪能させてもらったが、やはり原作は少々読み辛かった。

 

その点、ログホラ原作は、全くの小説文章なので読みやすくて抵抗もないし、なおかつ中身が面白い。アニメと小説、互いの領域を共有しつつも、大きな独自領域を保って余すところがない。

主人公たちもそうだけど、クラスティとレイネシアが主人公達並に面白かった。

たしかにこの二人が、リアルのログホライゾン?では中心となるキーパーソンだからしっかりと描かれているのは実に正しい。

 

とまあ、アニメ見て小説読んでない人。

一読、お勧めです。

 

でまた、小説を読んでから又アニメを見直すと、これまた面白そうで楽しみです。

 

ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち

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ログ・ホライズン シロエの湯のみ

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