やはり俺の
絶賛ではないが、気に入ったラノベ。
萌とか妹とかツンデレも、あるにはあるが、そんなラノベ概念の反芻というかクールJの自家中毒に落ちることなく、新時代の太宰風?の自己卑下饒舌で話は進むのだけど、よく有る風には話は進まない。
むしろ話がラノベ風には100%進まないのが魅力と言ってよくて、ラノベ風の描き割りの上に、生のネガティブな人の横顔が、たまに現れるのがとても新鮮だった。
アニメで気になって読み始めたけど、現在3巻までアニメ放送されてる部分で、そのあたりまではアニメ化の手際を感心しながら読んでいた。
この作は現在7巻まで出ているが、全体として日常的もの的な長編になっていて、4巻合宿編の始末とか感心したし、文化祭編6巻は相当楽しめた。
文化祭編なのだが、ああこれは社会人として組織で仕事を経験した人でないと書けないな、と思えるイベントを実現させる時間的な人的な立体感が表現されていて、それがあってトラブルも解決も生き生きとしてくるので、そんな所が感心して楽しめた。
むろんラノベ風に冗長に進める部分も多いけど、その中でもヒロインの毒舌は小説の方がボリュウムがあって魅力的。
痛い所も満載の小説なのだが、痛車のように楽しめる点がいいと言ったら褒めすぎか。
でも私は6冊気楽に楽しめました。
アニメはアニメとして小説も相乗してたのしめると思います
- 作者: 渡航,ぽんかん(8)
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/11/20
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やはり俺の 7巻 修学旅行編
巻を重ねるごとに良くなってる。7巻は次第に『ある状況』と或るキャラに対するミステリの様相を呈してくるのだが、謎解き?も落ちも気に入った。生産性も無く前向きさも無いシニカルラノベ。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第08巻
http://oidon00.hatenablog.com/entry/2013/11/24/104452