oidon00のブログ

週一くらいなら記事を書ける?   https://twitter.com/oidonohama

「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ −これからの製造のトレンドとエコシステム  藤岡 淳一 .

めずらしくビジネス系の書物など。

テレビ東京系のライトドキュメントとか、nhk男流儀とかのようにショートレンジだったり話で盛上げ過ぎない感じ。

 

 日本の中小企業は物作りで中国に負けてしまったのか、追い付きまた追い越せないのか?

と漠然とした印象を持っていた私には、素直にリアルを見せてくれた好書だった。


中国に負けているのかと言えば、ある意味では負けていない。

しかし負けた領域を回復させるのは難しい。
物作りのイミが違う。


中国では膨大なB級C級素財が流通し、膨大な零細中小が泡のように製品を造り続け、メーカーと称する者がそれを買って自社のシールを貼って販売する。


百鬼夜行のような余たの製品群があって、そのチョイスだけというー面もある。
製品をアイデアから作ると言うのも、また一面にすぎない。


この辺のCランクの底の厚さ深さは、日本がどうこうできるものではない。
その上での処方箋もあり、別に中華礼賛の鼻高もなく、日本ダメダメの嫌らしさもなく、淡々と事実と実績を著者には好感でした。

 

 

わたしたちが孤児だったころ  (カズオ イシグロ)

日の名残り、で見せたような、感情表現を行きつ戻りつしながら収束させるような文体、時系列についても同様にややゆらゆらしながらも確かに話を進める。
ああイシグロ氏だなと1.2作しか読んでいないのにフムフムと頷いたりする。


探偵と言う言葉が出ながらもミステリーではなくて、その周りから全体を見る様な、ちょっと不思議なスタイルでもある。

 

『 イシグロは、様々なタイプの物語スタイルを精緻に換骨奪胎していくことをひとつのテーマとして、小説を書き続けている作家 』 村上春樹

 

ロンドン、上海と物語は過去と現在を交差させながら、それでも文学的な語り口から、最後には肌がヒリヒリするような冒険に足を踏みいれる。

 

第1次世界大戦の前夜、阿片貿易と上海の闇、租界の無国籍なノスタルジア、かっての少年はロンドンで成功し名を揚げる。

その実力と名声をもって再び上海に向かう。

 

説み深めていくと、ちょっとサマセットモームの影響かと思えるような展開もあって、個人的に嬉しくなったりもしました。

この作品はミステリーではないけれども、明らかにミステリという形式に触発されて新たなるスタイルを創り出したものだろう。


小さな部分に焦点を当てれば、ミステリそのものといった部分もあるが、人間を見据えるロングレンジでかつ複眼的な視野は、上重な文学そのもの。

 

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)

 

 

モーニング食べたリ、コミック読んだり。

正月あたりとか言っても何をするわけでもなく、だらだらと読書やコミック三昧だったが、それではあまりにもメリハリないだろうと思って、朝食だけは外へ。

早くから開いているカフェ・茶店・マクドなどへ。

f:id:oidon00:20180107164931j:plain

洒落たスターバックスの次の日にコメダ珈琲に行って高齢者寄りの爺クサイ落ち着いた空気に包まれたりして、その落差を楽しんだりしてました。

 

 

姑獲鳥の夏、コミック。

志水アキ(作画), 京極夏彦 (原作) 

 感心する程いい出来のミステリのコミック化。

原作の歴史と民俗学の話をうだうだと続ける感じなんか、よくも省略せずに会話の続くコミックにしている。

これでも原作からは相当省略しているのだが、この辺の手際は大したもの。

 

ストーリーを消化してコミックにする腕も感嘆するが、何よりもキャラの表情がすごい。

ヒロインの涼子の登場場面には感心。

ああこういう美人はこういう表情をするんだ、何もわかっていないし何もかも分かっている顔、そんな顔や表情が話と相手によって変転する。

こういう美人って、ああいるよねとか。

この画力には圧倒された。

絵そのものと言うより、物語の上に乗った絵の生きた感じが、です。

 

これは是非アニメ化して欲しいとおもったが、最後まで読んでみて、改めて色々と酷い話でもあるので、ざんねんだがアニメ化は難しそう。

 

トリックにしても、文字でなく絵にしてみると、極めてトリッキーで綱渡りなのがよく分かる。

無論それが面白いのだが。

小説や文学といったウダウダとした脳欄と湧乱の中でこそ生息し得る、そんな奇怪で繊細なハナシをみごと絵綴にして見せた一冊。

 

ただ京極夏彦の、あのミステリ大冊群が好きでなかったら、お勧めするにはやや躊躇する。

 

 

 

一汁一菜でよいという提案、少し変わった子あります、の2冊。

少し変わった子あります (森 博嗣)


こういう地味な文学的な面白さも書けるんだと、今更ながら小説家森博嗣氏の多彩な才能に驚いた。

 

大学教授が同僚との話、から始まる。
大学の教授周辺事情は森氏の私小説のように詳しい。
くだらない会議、上品な学生、一人だけで過ごせる時間の充実。

 

友人から料亭らしき店の話を聞く。
本当に食事をするだけの店らしいのだが、どうも要領を得ないし、友人も言い難いらしい。
そうしているうちに、そんな文藝風に話は進むのだが、思い出したのが川端康成眠れる美女


そんな官能は全く無いはなしだが、眠れる美女設定の極一部を摘出し、大きくアレンジ膨らませたみたいな感じ。
不思議なストライクゾーンに投げて見せたものだ、みたいな読後でした。

 

少し変わった子あります (文春文庫)

少し変わった子あります (文春文庫)

 

 

 

一汁一菜でよいという提案 (土井 善晴)


理研究家土井勝の次男にして、現在父の衣鉢を継ぎ更なる活躍を続ける氏の、営業や美食ではないストレートな言葉が綴られる。

 

毎日食べる食事は、常に美味しくある必要は無い。
御飯と味噌汁だけで良い。
具を多く入れた味噌汁はそれがお数。

 

もともと主菜副菜ではなくて、御飯を食べる為のお数だった。
御飯、味噌汁。あれば漬物、これで普段は十分。

お店で惣菜を買ってきて並べてアレンジするより手間入らず。
簡単でも自分で料理する事が大事。

 

別に贅沢や外食を否定している訳ではない。
ハレの日も有ればケの日もある。酒を呑む日もある。


家で普通に食事をする時の力を抜いた提案、というか食事のルネサンスのようなものか。
理屈ではなく歴史と経験と常識から腑に落ちる、納得がいく提案。


目から鱗でした。 

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

 

 

 

ガールズ&パンツァー 最終章、タブレット手書き文字入力mazec3。

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話

 T・ジョイ京都にて鑑賞。

ああ面白い。

全6話の繋ぎや紹介だけではない、文句のないこの1話の面白さ。

 

アニメッぽくなった主題歌、

進学・進路状況が号外になるアニメの乗り、

戦車探しが突然の九龍魔界行に、

barでの対行戦、

お約束とか予め分かっている危機とかでも、ワクワクとドキドキと笑いが止らない。

 

充実したアニメの充実した出来映えというのは、見ていて気特ちのいいもの。

すごい数の当場人物達なのに、皆隅々まで気が配られている。

新キャラのマリーアントワネット?はちょっと出ながら在存感のあるかわいさ。

 

おもしろいけど、時間短いと言えば短い。

でも最初から47分と分かっていれば、それ程フマンでもなかったよ。

「最終章 第1話」、上映時間 47分、 通常鑑賞料金 1,200円均一。

 

1200円というのが、なかなかの押さえ処。

 

ただ短時間の映画で6回の続き物のせいか、上映館少ないのは残念。

大阪で2館、京都で1館とはいただけない。

 

 * * *

 

タブレット手書き文字入力、mazec3(手書きによるカンタン日本語入力)

アンドロイド、iPad/iPhone

 

キーボードでない、とぎれない滑らかさ。

鉛筆ペンを使わない掌の負担の無さ

手書きの復権

文字を長年書きなれた年寄にこそ向いているし便利なアプリ。

 

年寄でなくとも点打と判断の入力から、指先の曲線構築への移行は、頭脳を賦活させるインパクトがあると推測する。

丁寧に文字を書く練習にもなるし、何より字を書くことの個人的復権か“愉しい。

 

一度お試しあれ。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.metamoji.mazec

 

郊外型スターバックスコーヒー ×2 淡路島・奈良

四国に急な所用が入ったので朝早くから車を走らせる。

本州から淡路島に入ったところで一休み。

f:id:oidon00:20171217165327j:plain

ちょうど7時過ぎだったので開店すぐの、

スターバックスコーヒー淡路サービスエリア(下り線)店。

f:id:oidon00:20171217165404j:plain

 広い店ではない。

紙コップでコーヒーをもらって、広い公園敷地に出て、明石大橋や瀬戸内海を眺めながらコーヒーというのが一般的なスタイルかと思われる。 

f:id:oidon00:20171217165426j:plain

今回は朝も早いし寒いので室内でゆっくり珈琲time。

f:id:oidon00:20171217165451j:plain

観光地なので通常時間帯では混雑してると思われ、早朝の贅沢。

客は8人ほど。 

f:id:oidon00:20171217165522j:plain

f:id:oidon00:20171217165712j:plain

 

また別に、

奈良ではロクな飲食店が無い、というはその通りなのだが、街中がどうこうは別として、ローカルらしく車をブーンと走らせて、いろんな店をあたるのもその地にあったやり方かと、思って走らせると30分以内にあったので交通混雑の時間帯を避ければ何とか範疇エリアの店。

f:id:oidon00:20171217165748j:plain

 スターバックスコーヒー 北生駒ならやま大通り店。

f:id:oidon00:20171217165807j:plain

 特に何処のドーということの無い奈良郊外ローカルのロケーションなのだが、店内はスタバの良質感で統一されているので、『カフェに来た』感の満足度たかし。 

f:id:oidon00:20171217165846j:plain

男女年齢経歴を問わず、一人で珈琲を楽しみに来れそうな場所。

f:id:oidon00:20171217165913j:plain

 

f:id:oidon00:20171217165932j:plain

 

 

また直近では、スターバックスコーヒー奈良鴻ノ池運動公園店、が県の鳴り物入りでオープンしたので、日本一美しいスタバとかいう妄言はスタバfan県民もスルーしてるようだが、全体には結構好評で、またおいおい空いている日時時間帯を狙って行って見たい。

 


社会学者がニューヨークの地下経済に潜入してみた、米国を知るもう一冊。

読みやすい。社会学者という題で、引いてしまうかもしれないが、語り口は学述でなく饒舌な独白体、村上春樹の僕に代表されるような小説的な文学的な語り口。

 

良くできたノンフィンションライターの書いたベストセラーのよう。

でもライターのようにノンフィクと言いながら創作や嘘を混じえたりしないし、特ダネを誇張することもない。

文学的な語り口だがテーマ探しに脱線したり、自分探しに陶酔することもない。

 

『 お金持ちのエリートと貧困層が共存し、社会階層を超えたダイナミックな動きを見せるニューヨーク。街を1つにつないでいるのは、外からは見えないアングラ経済の巨大ネットワーク。

何不自由ない生活を送りながら売春組織を運営する超高学歴セレブ、

野心を持ち階級を超えてグローバル都市を生き抜こうとするドラッグの元締め、

家族まで呼び寄せたのに犯罪に手を染め去っていく移民…。

出自も目的も異なる老若男女との出会いと別れを通じて、社会学者としての苦悩と成長を描いた稀有な1冊。 』

 

新しい形の成果を求めて、若い学者がニューヨークでアンダーグランドのインタビューを悪戦苦闘しながら続けるドキュメント。

 

底辺の売春、それと全く反対のハイクラス白人女性の遊び売春?、上下問わずに蔓延する白い粉、底辺と上辺とで違うビジネスの有り様、文化が違ってクラスを移動できない・・・簡単に言えば確固たる階級の壁、などなどなど。

 

売春システム分布についての多めのレポートだが、アメリカのリアルな内部構造を知る一冊になっている。

 

レッドプラトーンはアメリカの、軍事的な世界的関わり;強力な関係性指向性を示す本だったが、この本はアメリカの内臓の奥底から灯りを照して、そのあり様を示した様な本。

 

これも大層おもしろかったです。 

社会学者がニューヨークの地下経済に潜入してみた

社会学者がニューヨークの地下経済に潜入してみた

 

 

レッド・プラトーン 14時間の死闘、は面白い。

 『 アフガニスタン北東部の山岳地帯に位置するアメリカ陸軍の戦闘前哨(COP)キーティング。 この小規模な米軍陣地は、急峻な山々に囲まれた深い谷底にあった。

 

2009年10月3日の早朝、前哨に駐留していたレッド(プラトーン)を含む黒騎士中隊の兵士50人は、四方からにわかに沸き起こった猛烈な銃火器の発射音に眠りを破られた。

 300人を超えるタリバン部隊による、かつてない規模の奇襲を受けたのだ。

 

NYタイムズ》ベストセラー  & ソニー・ピクチャーズ映画化! 』 

f:id:oidon00:20171203151929j:plain

その場にいた当事者が、自らの経験と膨大な調査と聞き取りによって再構成された完全なリアルノンフィクション。

 

メンバー紹介も面白い。日本では上品に化粧して飾って書かれがちだが、

あけすけにメンバーの悪行も語られる。

 

ゲータレードウオッカを入れて飲みつつ、訓練に参加する兵士。

テスト用紙を盗んで退学させられ、マリファナ漬になっていた兵士。

『 マリア・キリレンコ、ロシア・モスクワ出身の美人女子プロテニス選手 』の下着(本物)から漂う香り・・・。

 

極小さな局地戦といえども、米軍の現在のシステムも象徴的に露わになる。

 

各地各所に軍隊を大量配備して面を拡げるのではなく、ワールドワイドでは空母と飛行能力で必要な個所に必要な時間に必要な軍事力を投入するという、各国の個別でも面でなく、点と線で地域を制圧する、機動能力を極限にまで高めたシステム。

 

しかしアフガンの地方の果て、細かく入り組んだ山岳地帯に窪んだ小さな盆地、すり鉢の底のような場所に基地を作っていたため、タリバンから安易に包囲攻撃されやすく、やっとのことで友軍機が応援に集結しても、敵味方が近すぎるのと、高空から見てジグザグの地の割れ目の中を攻撃するような難しさがあり、集結した飛行機同士で混乱することになる・・・・

 

教養的な、社会考察的な見方はうっとしいかもしれないが、その手の見方が正解なのも事実。

最新の米軍、日本人の軍事知識の欠如、軍事知識の補完と言うか必須項目知識かも。

 

戦略レベルでは政治経済との密接度が高いので、まだ米軍の軍事スタンスは周知されていなくも無いが、戦術レベルましてや戦闘レベルになると、身を乗り出して知ろうとしなければ知ることができない。

そんな要求を満たす貴重な一冊。

 

『 タリバンによって綿密に練られた襲撃計画、鉄壁の包囲網、絶え間なく降りそそぐ銃砲火を前に、友軍のアフガニスタン国軍は敵前逃亡、米兵たちは次々と斃れていく。

そのとき、無線から切迫した声が響いた。「敵兵が鉄条網内に侵入! 」 』

 

 

あと、アメリカの戦略と言うか目的なのだが、この様な失策的な撤退戦においても、実は本質的には大きく成功している。

 

確かに消費した兵器武器において金額は、タリバンのそれよりも遥かに巨額だろうが、人的には10倍以上の人数を撃ち取っている。

確実にタリバンの力を削いでいるのだ。

この辺りをどう評価するのか、全く評価しないのかによっては読後感も大きく変わるだろう。 

レッド・プラトーン 14時間の死闘

レッド・プラトーン 14時間の死闘

 

 

GODZILLA -怪獣惑星-、京都にて、アニーホールバー

京都で時間がとれたのでゴジラアニメ。

三条商店街から山手を望む。

f:id:oidon00:20171125190435j:plain

MOVIX京都。

f:id:oidon00:20171125190454j:plain

シンゴジラが、政治社会を含めたリアリズムを掘下げたゴジラルネッサンスというか、新たなるゴジラの再構成に成功したのであるが、本作GODZILLA -怪獣惑星-ゴジラの持つポテンシャルの莫大さに合わせ、世界観を宇宙規模に再創造して、アニメの魅力、アニメでのゴジラ世界の魅力を十二分に発揮させた。

 

シドニアの騎士が地球に戻ってゴジラとウンヌンという誂った評価もチラホラあったが、シドニア東亜重工とは明らかに世界は違う。

 

スケールをリアルに根ざしている距離感や空間感覚が、これがポリゴンピクチャの上手いところ。

 

文句なしに、上映時間中楽しめました。

f:id:oidon00:20171125190556j:plain

 

ANNIE HALL BAR。

京駅前には本格的なbarがない、と言われるし実際に探しても見当たらなかった。

ホテルbarとかになってしまう。

 

其の手の店は祇園先斗町の四条三条に固まっている。

中心地から離れた所で、繁華街が栄えているというのは、これまた歴史的変遷があっての事で面白いのだが、四条で飲んで京都駅までいったん戻らないと帰れないというのが、やや面倒くさいところ。

 

そこでネットで見つけていたbar。

京都駅北を出て直ぐ左折、ビルの合間を真っすぐ行くとアパホテル京都駅前が見えてくる。

そこで右折すると、アパホテルの隣にアニーホールバーがある。

 

しかしアパではなくて、その隣のハトヤ云々という旅館ホテルのテナントらしい。

 

f:id:oidon00:20171125190916j:plain

 期待にたがわぬオーセンテックbarでした。

 

丸椅子風のイスの座りが柔らかい。

普通の酒から、凝ったというか尖った酒も置いてあるが、アイラ系の酒も氷も繊細に注ぎ扱って美味しいハイボールにしてくれる。

アテに八つ橋が出てきてビックリ。

 

 これは当り、の店。

f:id:oidon00:20171125190956j:plain

 

 京都の夜でした。

f:id:oidon00:20171125191041j:plain

水道パッキン交換、してもらう。

キッチンの水栓が前々から締りが悪い。

固く力を込めて締めないと水が漏れる。

 

数日前から締めてもポタポタが止まらなくなり、水滴の着音が耳障りなので着地点調整したりしてごまかしていた。

ある朝ポタポタどころかではなく、水が紐のように細くなって流れるまま、締めても締めても止まらなくなった。

 

市役所の水道局のホームページにパッキン取り替えの手順が詳しく載せてあって、少し自分でやる気になったが、水道口に合うレンチが家にはなかった。

 

以前にトイレ修理に来てもらった事のある業者に来てもらうことにした。

1日半待ち。

絶えず水音がするのは、ややストレス。

 

パッキンは中で割れていた。

出張費3000円 作業費2000円 消費税400円 で計5400円。

 

些細な作業とは言え、大人一人時間割いて出向く特殊作業とおもえば妥当だろうし、

企業努力が足りている価格なのかと思えば、高いかもしれないし、

でも水道工事の世間一般の悪い風評を考えれば、過去に来てもらった事のある業者を呼んでリスクを避けるのが安全策だろうしと、

そんなで、まあ納得して支払いは済ませました。

 

ガチガチとネジを締めるような感触から、回しても突当りの無い、ゴムの柔らかく締まる感触になったのには、素直な驚きがありました。

取り付けのレンチの締め具合は、あまり固く締めると蛇口が固くなってしまうとか、対になる細いリング状のパッキンは取手付近が石灰が固着しているせいもあり替えられなかった、とのこと。

 

 

カクダイ 水道用ゴムつきケレップ 13用 2個入 9072

カクダイ 水道用ゴムつきケレップ 13用 2個入 9072

 

 

 

日の名残り カズオ イシグロ 、読了

 文学らしい長編は久しぶりだから最後まで読み通せるかなとか、やや危惧していたが全くの杞憂だった。

1週間ほどの、実に愉しい読書でした。

 

古く著名な貴族の館で、長年にわたって執事を勤め上げてきた初老の紳士。

ふとしたことから長いドライブに出掛ける。

 

今はアメリカ人の手に渡った館の現状。

ジョークを生真面目に考察する姿勢。

長く波乱もありの執事生活の回想。

 

執事のパーソナルな話かと読み始めたのだが、イギリスの近代歴史にもザラリと触れるような奥深さもあって興味が尽きない。

 

翻訳の日本語はとても熟れている。

日本人が普通に日本語で書いた小説、そう言われても納得できそうなくらい。

 

英国の豊かな自然、館にかつてあった英国の偉大なるもの、それらを支えて来た数々の執事たち

メイド達。

パラパラと歴史的に有名な人物も、館を訪れたりする。

 

この小説はグレートブリテンに結実したモノノアワレ、なのかもしれない。

 

形骸化しても歴史ともに輝く栄光と品格。

全うした人生の一方で、欠けて失われる何か。

それでも作者の眼差しは暖かく優しい、あたかも夕陽がおちるのを見守っているように。

派手さもあざとい展開も無いが、読み終えて深い確かなものが伝わる傑作。

とてもよかったです。

 

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

 

 

ヤクザとオイルマネー 石油で250億円稼いだ元経済ヤクザが手口を明かす: 猫組長,渡邉哲也  を読んで

現代、日本の石油流通については安定供給を至上命題として厳密な管理供給体制が出来上がり、国際比較で高値安定にすることにより市場の混乱を無駄に避けるようになっている。

この中、日本の一個人がいかにして石油を買う事が出来たのか?

 

まずツテを頼ってマレーシアに飛ぶ。

そこで初歩的な概況を俯瞰して、次はサウジアラビアに飛ぶ。

 

ここからスポットのホルダーを紹介されるのだが、紛争地帯と国をまたぐことになり地理的にも治安的にも容易く行ける場所ではない。

この当たりから、状況は冒険小説めいてくる。

しかし吹かした自慢話ではなくリアルな突貫であることは、費やした金の具体額と状況の生生しさが裏打ちしている。

旅の途中、イスラム国に入ろうとした数人を目撃する場面は印象的。

 

様々なツテを頼り、人材の数を確保しながら目的地に向かって行く姿は、図らずも現在の石油需給システム全体の強固な排他性を浮かび上がらせる。

それは産油国以外は、大きな国家単位でしか参加できないものなのだ。

その膨大な利潤と、国家政経上の重大性ゆえに。

 

また、日本のカジノ法については対談両者の議論があったり、コナミがいち早くアメリカのカジノ機器に参入、またカジノの銀行的役割、ヤクザのカジノ対応あれこれと、いろいろ語られる。

 

風説の流布』ではない「SNS相場」とか、心の琴線でなく具体的な金銭に響きそうな話題もある。

 

石油は第二のゴールドであり、第二の武器であり、だからこそ直接テロにもつながる。

テロとの戦い』は他人事ではなく世界から身近に迫って来ている。

それに対抗する世界的な法構築が、日本を除いて完成しつつあったという冷や汗物の状況。

世界の現在進行形の危機、その侵食と蔓延と歯止めを伝える割とマトモな一冊。

 

 


リーガルのデザートブーツ

昭和のおわりくらいに買ったもの。もう少し前か。

リーガルのベイシックなローファーが1万円くらいだったころ、その頃で此のデザートブーツは1万五千円くらいだったか。

今はもう、生ゴム靴底のデザートブーツは販売していない、らしい。

 

靴紐の先、棒のように細くまとめられている部分が解れて、使い難くなって箱に入れて片付け、10年以上は放置していた。

放置したことも忘れていて、1年前に大掃除の際に箱を見つけて、箱開けてびっくりでした。

 

f:id:oidon00:20171027191942j:plain

ミンクオイルをたっぷり塗り込んでリフレッシュし、ボチボチと又履き始めた。

柔らかい革と生ゴムで足首まで覆って、寒くなる頃には好いのだけれども、ホントに寒く凍えてくると、生ゴムが固くなってしまう。

 

靴底がまったく曲がらなくなるのだ。

履き始めてしばらくは下駄をはいているようなカツンカツンとした感覚。

ああこれも嫌になって履かなくなったんだと思い出したり、もちろん30分も履いているとやや解れてきて普通になってくるのだが、出勤スタート時点で歩く状況での不快さは見過ごしがたかったのだった。

そんな感じ、おもいだしました。

 

昔に比べて持ち靴のバリエーションもやや増えたし、寒む寒むしくなる前まで履いていればいいとか、そんな今の方向性。

 

靴ひも先は黒ビニルテープで巻いて止めて対処しました。

まあ、気のならない程度の出来です。

 

・・・・・

 

先日久しぶりにデザートブーツの手入れ。

ミンクオイルをベタベタ塗り込めた後、ふと思いついてシュークリームを塗りました。

1日置いてから触ると、とてもいい出来です。

ツルツルシコシコで、プリッとした感じもちょっとあって、瑞々しい革の官能性が、おおげさだがあるようで、思わず笑みがこぼれます。

 

オイルの後のクリームが、好い感じにオイルを皮に馴染ませたのでしょう。

ベタベタ感がない。

まあ、日々の小確幸、というやつです。

 

良い靴を履く、また楽しからずや、・・・でした。

 

 

 

 

少女終末旅行、コミック・アニメ・アンソロジー

 Blogで紹介されていたり、アニメも始まって、これが中々充実していたりだったりで、少女終末旅行コミック 5巻+α 読み終わりでアニメも視聴中。

 

下手なアニメだったらOPもEDも録画だったら飛ばしてしまうが、本作はOPもED、画も音も魅力的。

EDアニメーションなど、コミック作者が線画をフルに造り上げたという驚愕もの。

 

『 文明が崩壊した終末世界。ふたりぼっちになってしまったチトとユーリは、愛車のケッテンクラートに乗って広大な廃墟をあてもなくさまよう 』

 

サイエンスフィクションであり、ロードムービーであり、過去に遡及して私達を確かめる物語、でもある。

 

さいしょ読み始めた時は、絵柄が同人誌というかそんな落書きアートめいた、むかしのガロに載っていたような、狭いメンタルの繊細な空想談かと思っていたら、そうではなかった。

 

けっこう太いラインがあって、出逢って別れるキャラも魅力的だった。

地図を作成する中年男性。

飛行機を作って旅立ちたい女性。

水槽を管理し続ける長方角。

ヘビネコは弾丸も火薬もOK?

 

管理機械については、意識の位置づけについてあれこれ考えると面白い。

長方角、ヘビネコ、ろくろ首3d映像、いろいろとあって、管理側でないのもあるが、立場も段階も勝手も違い、でも問い掛けに返事をしたら『人』扱いしても、超広義には間違いではないだろう・・・とか。

 

伏線の笑うほどの露骨さと、ロングスパンの巧妙さ。

地図を無くしたら死ぬとか、会話そのままに展開するのが、それでも絶妙だし、別れに貰ったカメラや拾った?ラジオ、これらが後々意外な拡がりを見せたりする。

 

読み終えてしばらくして、またあのキャラの姿や言葉を聞きたいなと、もう一度巻を最初から捲ったりした。

 

 

アンソロジーでの作者自身コミックにあったように、平行宇宙・パラレルワールドという考えが身近に思えた。

廃墟や、廃線や、無人の都市を飛ぶヒコーキは魅力的。あたかもそんな世界が、今の私たちの平行世界で有るかもしれない、かのように。

 

少女終末旅行 1巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 1巻 (バンチコミックス)

 

  

少女終末旅行 2巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 2巻 (バンチコミックス)

 

 

少女終末旅行 3巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 3巻 (バンチコミックス)

 

 

少女終末旅行 4巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 4巻 (バンチコミックス)

 

  

少女終末旅行 5巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 5巻 (バンチコミックス)

 

 

アンソロジーというより、少女終末旅行の別巻にしても良かったみたいな、上手いマトメ方でした。