oidon00のブログ

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映画、ダンケルク。観戦

100分余りの時間は短かった。

戦争映画と言うより、意外にも戦争の空気を描く映画?

そして空気はぶるぶると、ヒリヒリと震えていた。

 

冒頭の海岸場面、何も起こらないのに空気の不穏なこと。

空気が震える前の重く張り詰めたと言うか、敗軍の描写、これがダイナミックでストイック?

もちろんバトルは有るのだが、いつおこるかわからない緊張感。

 

ダンケルク、この映画の大枠、視点は3つ。

 海岸での1週間、

救助船ボートの一日、

戦闘機の1時間。

 

このミックスと、シンクロと追尾が絶妙。

 

救助に向かった船で起こった事故は、平時のモラルと戦時の行動規範の違いについて深い示唆を与える。

そして故に、生と死が複雑に交差している戦時の行動を、単純に部分一部を取り上げて、平和時の基準で裁いてならないと理解る。

老船長の抑えた、それでいて筋の通った演技がみごとでした。

 

戦闘機の場面も良かったです。

計器が壊れたから、友軍機の燃料残をチョークでメモるって臨場感あり過ぎ。

広い画面に小さな飛行機と、その軌跡のライン。

これが良いんですね。

 

緊迫した空気を創り上げる音響の凄さ。

戦争映画がかつてのような勧善懲悪のエンターテイメントから外れて、言っては悪いがそのもののエンタ性にフォーカスしているのは感慨があった。

おもしろかったです。

 

 

DUNKIRK

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