乙嫁語り 7巻 (ビームコミックス) 森薫 (著)
別にファンタジーでも奇談でもないけど不思議な感じが心地好い巻。
今回のヒロイン達のキャラデザインがちょっとアニメっぽいシンプルさで、これはどうなのかな?マズくないかと思って読んでいましたが、良い意味で読者の期待を裏切る一冊でした。
姉妹妻を廻る風呂と猫と豊満の話しなのだが、前巻までと全く違った柔らかい空気を醸し出している。
イギリス人とか肥満猫とか狂言回しがそのままでストーリーに絡まない、サブキャラもそのまま淡々と話は進む。
やはり絵は私たちの目を引きつけてくれます。
裸の場面も多いし、ちょっと際どい展開もあるし、貧困描写もあるが、全然湿っていないというか嫌らしくない。
最後に波乱があり、その転結は意外でもあるが社会地理風俗的にも合理的なもの。
乙嫁の世界観の拡がりには驚くばかり。
いつまでも描きつづけて欲しいもの