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再読、再読

満願 (新潮文庫)– 短編集2017/7/28 米澤 穂信。

刊行当時にもよんでたけど、いやあまたまた面白かった。

内容は忘れていて、だいたいの感じは覚えているのだが細かい会話や展開はどうだったかな?で、面白い小説なら忘れてくれるのも中々いいもの。

 

初読の時はストーリーの筋に追われて、ついつい急ぎ勝ち読書になってしまったが、文章をじっくりと楽しめることができた。

ことさら楽しめたのが『関守』

うっすらとこれはああだよねとは覚えてはいたが、どう結末に持っていくのかがさっぱり忘れていて、とても良かった、初読なみにたのしめた。

 

寂れた山中に事故の多い魔のカーブ?があるのだが、雑誌記者が紙面を埋めるために取材に行くのだが、古いドライブインというか休憩所の老女とのやりとりが、次第にじわじわくるような感じが、事件とも事故ともつかないような感じがいいです。

ちょっと的外れな言い方かもしれないけど、ミステリ一般に意外な動機を構築できればミステリは成功したも同然との言い方があるけど、そうじゃないんだけどある種のその仕込み方にはホント感心しました。 

満願 (新潮文庫)

満願 (新潮文庫)

 

 

 

ヴィンランド・サガ  (アフタヌーンコミックス) Kindle幸村誠

昔に王子覚醒?あたりまで読んだのだけれども、しばらく放置していて、今回アニメ化もあってイメージがリフレッシュな再構築が脳内でありもあって、読み始めたらこれもまた面白かった。

 

長いコミックが面白いままずっと長く読めるのはホント楽しい。

 

コミックはどうしても流し気味によんでしまうけど、丹念に読み込む楽しさは、このような厚くて太くて長いストーリーと合わさったら、むなんか愉悦ものでしたね。

活劇が控えめになる奴隷編もすんなり読めて、お盆にあかせて、じっくりですが一気に22巻の完読でした。