劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ。
普通に面白いなと観ていたが、終わり近くになって物語のテーマが一貫していて最終場面のその局面辺りでテーマがフォーカスされていたのに気づいた。
ちいちゃくて可愛い新入生、でもどこか大人びた達観したメンタルを持った新キャラが魅力的。
その彼女の心底には、かつて誰かが辿ったような軌跡も見えてくるのだが、このあたりの上下年代世代を重奏するような、先輩を見上げたり過去を振り返ったりするドラマは学園もの部活動ものならではの魅力。
とてもおもしろかったので勿体なかった、これは1クール12話で見たかった。
久美子が1年生達を相手にして右往左往する様は実社会でも類似があるようなおかしさもあり。
でも意外に久美子が難局を突破する能力があるのも納得させる。
久美子は『宝石の国』でも頑張っていたし?
もう次の劇場映画は決まったようなものか、私としてはテレビで3期をやってほしいところなのだけど。
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話は全く変わって東大の入学式で、現在はあなた達の努力が報われない時代云々と祝辞があって話題になってた。
いろいろ面白い点のある話しなのだが、まず東大というTOPクラスの半ば以上は必死の努力はしていない。
努力さほどしなくても解る出来るのがあのクラス。
で、それ程の頭なら現実対応能力も優れている。
ただ、だからというか能力と才が乏しいのに異常な努力と時間を重ねて東大に入って、かつ末は博士か大臣か高級官僚か都市銀行上層部かという古典的な東大就職先を盲信するならヤバイという、その程度のハナシ。
そもそも努力が報われないとか実らないかもしれんとか、実際そうだった失敗ばかりだというのは、ごくあたり前の普通の話であって、そんな中をどう足掻いて右往左往して前に進んでいくかというのが、有り触れた普通の私達なのだ。
祝辞を述べた人は、誰もが分かっているそんな事も分からなかったらしい。
『劇場版 響け! ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』オリジナルサウンドトラック
- アーティスト: 松田彬人
- 出版社/メーカー: ランティス
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