吸玉って御存知だろうか?
マッサージ指圧鍼灸系の、身体治療の一種。
口の壺んだ透明ガラスコップに揮発性アルコールをちょっと入れて火を点ける。
火が直ぐ消えそうになった処で、コップを逆さにして被治療者の裸の背にガラス口をかぶせる。
コップ中の熱くなった空気は直ぐに冷えて体積が縮小。
結果として背中の肉がコップ内に吸い上げられて固定される。
これを背中のツボや筋肉沿いに10か所近く施術。
肩が凝っていれば肩側にもやる。
これで10分ほど放置。
コップを取って施術後は、血の巡りが良くなって疲労回復。
ただ施術後のコップ跡が、赤黒い丸となって背中にクッキリ残る。
たまに相撲取の背中に赤い丸々が残っているでしょ。
あれです。
スーパー銭湯なんかでも、オヤジの背中にタマに見かけます。
先日地域の環境清掃に参加した。
溝掃除、木の剪定、雑草の毟り取り、などを一時間余りした。
そうしたら、翌日になって背中が張って肩がコリコリ。
数日後に通っている整骨院に行ったら、この手の疲労に効くとのことで吹玉を勧められた。
でも跡が残るでしょ、と聞くと1週間ほどで消える、との事。
身体への痕跡でちょっと迷ったが、この年でもうどうでもないだろうし、やったことが無い経験もイイかと思って吹玉をお願いした。
最初に記述したのは古典的な手法。
詳しく見ていなかったが今の整骨院でやるのは管の付いた口をつけるバキューム方式、だろう。
掃除機の吹口を10か所余り背中に付けるみたいな?
最初、肩近くを一二か所吸い上げ。
背中の肉が吸いあがるのが実感。
少し身体を動かすと肌が引き攣った様で痛い。
ちょっと痛いのでガマンできるかなぉ、と思っていたが、背中全体に吹口が行渡ると、背中を動かせられなくなって、反って痛みは無くなる。
十分ガマンできる程度。
ちょっとイタイイタイで10分。
施術後は気持ちよい。
帰宅して夕刻、風呂に入るときに背中を見たが、クッキリと赤黒丸の行列が背に在り、わかっていてもウエェとビックリ。
最初は跡も鮮やかで、変なプレイの痕跡みたい。
場所によって濃い薄いがあるのも面白い。
もう色々どうでもいいかと思える年齢だからやってみたけど、女性や少年青年の自己愛が強い時期の男にはキツイかもしれない。
まあ、言われていたとおりに1週間で跡はほぼ消えた。
張りや凝りの解消の効果は確かに在りました。
またやってみるかもしれません。