「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ −これからの製造のトレンドとエコシステム 藤岡 淳一 .
めずらしくビジネス系の書物など。
テレビ東京系のライトドキュメントとか、nhk男流儀とかのようにショートレンジだったり話で盛上げ過ぎない感じ。
日本の中小企業は物作りで中国に負けてしまったのか、追い付きまた追い越せないのか?
と漠然とした印象を持っていた私には、素直にリアルを見せてくれた好書だった。
中国に負けているのかと言えば、ある意味では負けていない。
しかし負けた領域を回復させるのは難しい。
物作りのイミが違う。
中国では膨大なB級C級素財が流通し、膨大な零細中小が泡のように製品を造り続け、メーカーと称する者がそれを買って自社のシールを貼って販売する。
百鬼夜行のような余たの製品群があって、そのチョイスだけというー面もある。
製品をアイデアから作ると言うのも、また一面にすぎない。
この辺のCランクの底の厚さ深さは、日本がどうこうできるものではない。
その上での処方箋もあり、別に中華礼賛の鼻高もなく、日本ダメダメの嫌らしさもなく、淡々と事実と実績を著者には好感でした。
「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム (NextPublishing)
- 作者: 藤岡淳一
- 出版社/メーカー: インプレスR&D
- 発売日: 2017/11/24
- メディア: Kindle版
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