モーニング食べたリ、コミック読んだり。
正月あたりとか言っても何をするわけでもなく、だらだらと読書やコミック三昧だったが、それではあまりにもメリハリないだろうと思って、朝食だけは外へ。
早くから開いているカフェ・茶店・マクドなどへ。
洒落たスターバックスの次の日にコメダ珈琲に行って高齢者寄りの爺クサイ落ち着いた空気に包まれたりして、その落差を楽しんだりしてました。
姑獲鳥の夏、コミック。
感心する程いい出来のミステリのコミック化。
原作の歴史と民俗学の話をうだうだと続ける感じなんか、よくも省略せずに会話の続くコミックにしている。
これでも原作からは相当省略しているのだが、この辺の手際は大したもの。
ストーリーを消化してコミックにする腕も感嘆するが、何よりもキャラの表情がすごい。
ヒロインの涼子の登場場面には感心。
ああこういう美人はこういう表情をするんだ、何もわかっていないし何もかも分かっている顔、そんな顔や表情が話と相手によって変転する。
こういう美人って、ああいるよねとか。
この画力には圧倒された。
絵そのものと言うより、物語の上に乗った絵の生きた感じが、です。
これは是非アニメ化して欲しいとおもったが、最後まで読んでみて、改めて色々と酷い話でもあるので、ざんねんだがアニメ化は難しそう。
トリックにしても、文字でなく絵にしてみると、極めてトリッキーで綱渡りなのがよく分かる。
無論それが面白いのだが。
小説や文学といったウダウダとした脳欄と湧乱の中でこそ生息し得る、そんな奇怪で繊細なハナシをみごと絵綴にして見せた一冊。
ただ京極夏彦の、あのミステリ大冊群が好きでなかったら、お勧めするにはやや躊躇する。