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少女終末旅行、コミック・アニメ・アンソロジー

 Blogで紹介されていたり、アニメも始まって、これが中々充実していたりだったりで、少女終末旅行コミック 5巻+α 読み終わりでアニメも視聴中。

 

下手なアニメだったらOPもEDも録画だったら飛ばしてしまうが、本作はOPもED、画も音も魅力的。

EDアニメーションなど、コミック作者が線画をフルに造り上げたという驚愕もの。

 

『 文明が崩壊した終末世界。ふたりぼっちになってしまったチトとユーリは、愛車のケッテンクラートに乗って広大な廃墟をあてもなくさまよう 』

 

サイエンスフィクションであり、ロードムービーであり、過去に遡及して私達を確かめる物語、でもある。

 

さいしょ読み始めた時は、絵柄が同人誌というかそんな落書きアートめいた、むかしのガロに載っていたような、狭いメンタルの繊細な空想談かと思っていたら、そうではなかった。

 

けっこう太いラインがあって、出逢って別れるキャラも魅力的だった。

地図を作成する中年男性。

飛行機を作って旅立ちたい女性。

水槽を管理し続ける長方角。

ヘビネコは弾丸も火薬もOK?

 

管理機械については、意識の位置づけについてあれこれ考えると面白い。

長方角、ヘビネコ、ろくろ首3d映像、いろいろとあって、管理側でないのもあるが、立場も段階も勝手も違い、でも問い掛けに返事をしたら『人』扱いしても、超広義には間違いではないだろう・・・とか。

 

伏線の笑うほどの露骨さと、ロングスパンの巧妙さ。

地図を無くしたら死ぬとか、会話そのままに展開するのが、それでも絶妙だし、別れに貰ったカメラや拾った?ラジオ、これらが後々意外な拡がりを見せたりする。

 

読み終えてしばらくして、またあのキャラの姿や言葉を聞きたいなと、もう一度巻を最初から捲ったりした。

 

 

アンソロジーでの作者自身コミックにあったように、平行宇宙・パラレルワールドという考えが身近に思えた。

廃墟や、廃線や、無人の都市を飛ぶヒコーキは魅力的。あたかもそんな世界が、今の私たちの平行世界で有るかもしれない、かのように。

 

少女終末旅行 1巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 1巻 (バンチコミックス)

 

  

少女終末旅行 2巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 2巻 (バンチコミックス)

 

 

少女終末旅行 3巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 3巻 (バンチコミックス)

 

 

少女終末旅行 4巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 4巻 (バンチコミックス)

 

  

少女終末旅行 5巻 (バンチコミックス)

少女終末旅行 5巻 (バンチコミックス)

 

 

アンソロジーというより、少女終末旅行の別巻にしても良かったみたいな、上手いマトメ方でした。