図書館とか、で本を読む。
最近の新しい図書館は、広くて椅子もたくさんあり読書に飽きても、気を紛らわせる他の本とか雑誌も置いてあるので重宝する。
しかし公共の場、でもあるので時として、自他ともにというか、あれあれと思うことも有る。
数年前、図書館の奥の方、人目に付きに行く場所のソファで本を読んでいた。
他にもソファ席、机の半box席も四五席あった。
気が付かなかったのだが、私は間歇的に軽く咳をしていたらしい。
気が付くと眼鏡をかけた小太りの男子高校生が目の前に立っている。
『 咳を止めて欲しいんですけど。』
最初何を言われているのか分からなかったが、声は聞こえていたので、
『 僕が咳をしていましたか。』
と聞いてしまった。
咳をした自覚はあったと思うが、人の邪魔になるほどだったか?という疑問が思わず出た、ので言ったとおもう。
高校生は頷いたので、鈍い私の頭だが、突然頭を回転させて、
ああ受験生なんだな、咳が気になって勉強できないんだ、確かにイガイガするが我慢できなくもない、彼はそれなりに礼儀を持って話に来ている、席立つのは癪だけど言い争う程でもないし受験生の気持ちも解らないでもない、と思って、
『はい、咳止めます』と答えると男子は戻っていった。
しばらくイガイガを我慢すると、我慢できなくもない。
15分ほどしてから席を立った。
全く他人の事だけど、
連なるbox席で読書してた時、数席向こうの初老の男性がイヤホン掛けて時々独り言を言っている。
よくありそうな事なので別に気にはしていなかったが、突然初老の男性の隣、勉強してた大学生ぐらいの男子が『 いい加減にしてくださいよ』と声を上げた。
隣だと、独り言に我慢ならなかったらしい。
イヤホンしているせいか初老男性から反応がない。
そこで彼は初老男性の肩を叩いて話し出す。
それからあれこれあって、うるさいという意思が伝わるのに1分弱は時間がかかったと思う。
反応鈍い初老男性は、『 ああわかりました、気を付けます。』と言って終わると思いきや、『 でもあなたもこれから気を付けてくださいね。』といったものだから、多分突然肩を叩かれて捲し立てられたことを言ったと思うのだが火に油を注ぐになってしまい、若い彼は息を大きく吸い男性に向き直り、『 あのねぇあなた。』
とやり始めたので、その辺りで私は席を立った。
たまに入った喫茶店で、読みだした本が予想外に面白くて、いつのまにか1時間近く経ってしまっていた、なんて好いものだ。
いい椅子があって適度に広い喫茶店が良い。
バグリックな開かれた感じも程々な具合。
季節が良くなると、人気のない公園のベンチ、屋根付き、で読書というのもイメージ的には良いのだけど、実際は椅子も固くて尻が痛くなるし、人気がない分反って人が来ると変に気になってしまう。
まあ、あれやこれやです。
おしまい。
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