BS獄門島、プリンセスメゾン とか。
長谷川博巳の金田一耕助。
NHK BSプレミアムの獄門島は面白かった。
撮影は、孤島の地形や島を覆う不気味な空気感を求めて、雄大な自然と歴史的建造物が多く残る佐渡で敢行。
探偵の部分的天才性、そのおかしさ具合を含めた解釈が現代的で斬新。
原作の弱点である動機の弱さ、これを会話のやのとり犯人との罵り合いに託つけて、衝動のリアリティが増し、同時に探偵の性格的偏りが浮かび上がるのは脚本の勝利。
終戦直後の特殊事情も巧妙に適切に、進行を敷衍している。
「きちがいじゃが仕方がない」は変更されずそのまま用いられた。
音楽も事件っぽくて鼓動が不安な風、よいかと。
脚本 - 喜安浩平、演出 - 吉田照幸の獄門島は、市川昆と石坂浩二の横溝ビジュアルとは、また別の正解を確固として提出した。
この一作だけで埋もれさせてしまうのは、惜しい。
スターウォーズ1作目リニューアル分。
Wowwow で放送されてた。
有名すぎるから誰も言わないのか、ダースベイダーの有名なテーマが登場しても鳴らない。記憶違いか。
プラモデル撮影からcgに変えた宇宙船は綺麗。
リニューアルして洗練されたが昔の図太さがやや減な気もした。
プリンセスメゾン 第5回の「いつかの家」
原作関西弁の金持ち姉さんキャラ。
沼ちゃんと絡ませるのはいいけど、なんだろう、もっとフワフワとした地に足の付かない優雅さとベタな関西弁のギャップが魅力だったのだが、なんでかイントネーションも平坦だし、星見える見えないとか洒落たこと言うけど下品で、ちと? でした。
関東の方からみれば、関西人はああいう下品さで丁度いいでしょ、というあたりか。
原作のあれだけど、最初の頃に伊達さんがゴミ袋がゴミ袋を出している、の場面。
これが略されているみたいで残念。
なかなかエッジの効いた場面なので、テレビドラマ化というビジネスで多方面に配慮と気兼ねの結果エッジが貧困蔑視に取られかねないとでも気を回したか。
とてもいい場面だと思うんだけどなぁー。
今回歌がなかった。
中古物件に対する意見やトリビアでなく、物件そのものを見せてほしかった気もする。
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