NHK漫勉、豚、スタインベック、最近コミック、そんなとりとめもなく
スタインベック読んでいたら、農家の話で豚を屋外で放し飼いにしていたのだが、開いていた玄関扉から豚が家の中に入って、その家に寝かしていた赤子を食べてしまった、というのを読んでいたのだが、先日NHKで漫勉の三宅乱杖女史の回を見ていたら、ペットに丸々太った豚を飼っていて、でかい図体の割に小さくピーと鳴いたりして可愛いのだけど、スタインベック思い出して思わずドキリとしました。
三宅先生、大事なものを食べられないよう御注意を願うばかりです。
ちょうど少し前に、アメリカの有名な作家のファンタジー系の本を読みはじめていたのだけれども、そこでアメリカの荒野を彷徨う場面が長くあって、同時にたまたまスタインベックをちょっとめくって見ていて、そのfantasy文章をスタインベックの怒りの葡萄冒頭のアメリカの大地と村の描写とを比べたら、ベックの圧倒的な事実の裏付けある世界観に圧倒され、ファンタジーが薄っぺらいものに見えてしまい、スタインベック読書に切り替わってしまった次第。
でも大冊だから、読みきれるかどうかわからないけど、少なくとも難解な文学では決してないよう。
こんな世界の下地があるからこそハードボイルドが生まれたと納得させるような文章。
農民が大資本のトラクターに追われる資本主義前段の原論が人の姿で平易に、しかし圧倒的な迫力で語られる。
NHKで漫勉ですけど、視野の狭い人間にとっては色々とコミック界の幅の広さを教えてくれて、この番組はありがたいものです。
最近読んだコミックでは、まあみんな超メジャーですけど、まず闇金ウシジマくんのフリーエージェントくん篇30-31-32巻。
ホリエモン絶賛だけあって、このフリーエージェントくん篇は面白い。
現代への切り込みが秀逸。
マルチ商法とかネズミ講とか一口でいうけど、現在のバリエーションはこうなっているのかと、変わっている点や変わらない構造に感心したり唸らされたりです。
新聞記事や週刊誌等の文章だけでは中々この世界のリアルな感じは伝わらないだろうなと思います。
なにわ金融道とは格が違うという感じ。
研修医なな子、病院ものでブラックあり内輪ネタありで無茶に面白いのだが、アニメ化するには、色々と差し障りを考えて出来ないんだろう。
私もちょっと前まで病院に日参していたので、よけいに感じが解って面白い。
そのままシンプルにアニメにしたら絶対面白いだろうに残念。
全然古くないです。
昭和元禄落語心中、アニメと受ける感じが違うのに驚き、軽妙さと洒脱さが堪らない。
しかしアニメは、よくもリアルの匂いと佇まいを立ててみせたものだ。
コミックもアニメにも改めて感嘆。
アニメ二期に大期待。