灰と幻想のグリムガル、アニメ脚本について
アニメの脚本で、よくありそうな悪い例といったら、例えば、ラノベ読んでアニメの絵になりそうなところのページをハサミで切り取る。
最後まで一応よんで、切取った部分の会話をまとめて脚本とか絵コンテとか書いて、少々の辻褄合わせして出来上がり。
まさかそんな酷くはないだろうが、そうじゃないかと思わせるほどゴツゴツしたダイジェストで違和感のあるアニメが見られる。
十文字青、灰と幻想のグリムガル、原作1と2 巻をたまたま読んでみてのアニメとの比較だけど、
まるで作家自身が同じ内容ながらも、細かく違う展開させながら同じ流れとかセリフを言わせているみたいである。
切り貼りではなく、概要おなじままで話を替えて、既に在るセリフを再構成してる。
そんなかんじ、つまり原作そのままのセリフを使いながら場所状況を巧みに再構成し、原作より短いながらも、もしアニメ場面をそのまま追加無しに小説化しても違和感ないであろう出来に仕上げているのは、熟練編集者か著者自身の尽力みたいで、ちと驚いた。
また、
08話の後半、二人の帰り道は原作に全くなかったので驚いた。
このアニメ創出に関しては、アニメ世界だけではなく、広く映画も含めた映像作品artを鑑み乍ら制作したのではなかろうか。
二人の帰り道、このような膨らませ方は極めて映画的な感じがする。
灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ (オーバーラップ文庫)
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灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。 (オーバーラップ文庫)
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