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昔買った本の残りを買い揃える

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連作短編集。

文庫にして7巻に渡る、緩い枠での長編小説とも言える。

辻邦生は昔よく読んでいたのだが暫く遠ざかっていた。

作者に飽きたとかネガティブな理由でなく、作者が力の入った長編を出し始めた時期に、私の方は仕事がとても忙しくなって、気分的に長編小説は何となく読み辛くなってた時期に重なっていたせいだろう。

 

この連作も、最初の一冊も買ったままで10数年以上読まずにいた。

最近になって読み始めてみると面白い。

次巻からも揃えようと、アマゾンで見てみると通常在庫はもうない様子。

23年前出版の文庫だから絶版だろう。

アマゾンのマーケットプレイスで購入していく。

 

1.2巻目がkindle出ているのだが、次以降のkindleはない。

出版社がkindleにしてみたが、売れなかったので止まってしまったのだろうか。

 

アマゾンの作者検索で見ても、文庫連作の全体が表示され難い。

作者と『ある生涯の七つの場所』で検索しても1巻欠ける。

6巻目の『椎の木のほとり』は見つからないので、中古でも出品されていないかと思いきや、よくよく探していたら見つかった。

普通に中古で出品されている。

 

ただ、副題を表題の横に表示するのでなく、

椎の木のほとり (中公文庫―ある生涯の七つの場所) 文庫

と、文庫名に副題を付けてしまっているので、たぶん錯誤、検索の際に通常ソートされ難くなってしまったのだろう。

単行本から文庫化に際し、冊数と表題や収録話数が一部変わった、そのせいもあるか。

 

1冊づつ買っていく。

マーケットプレイスの価格・出品者・コメント見ながら勘案。

 

読むのだから、ある程度はきれいな本で、書込みや頁汚れ破損は避けたい。

しかし古い本だから、『非常に良い』ランクだけでは高価に傾く。

価格は安いのがいいけれども、古い本だからそれなりになることもある。

当時の定価が一つの目安か。

多少の表紙擦り・日焼けはやむなしか、やはり個別の書き込みの詳しい出品者が信頼できそう、同程度なら評価人の数と高評価確率か。

評価コメントを読んでみると、問題なしでもデフォルトで3点評価してるらしき人も偶にいるが、此の手は問題なし。

たまには出品者への罵詈雑言が頻繁に見られる評価もあったりするので面白い。

 

そんな風にして、あれこれ考えながら一冊づつ揃えていくのは楽しい。

楽しいから、読むスピードより早く発注してしまう。

5巻目に入る寸前に最後まで揃えた。

 

2冊目の本が来たとき、紙の日焼けが強くて赤茶色になっている。

これはしまったかと思ったが、本の頁中身は中公文庫らしくしっかりしていたし表紙や背やカバーも問題はなかった。

これは多分数十冊積み上げて保管する中の一冊で、背後から陽が当たる場所だったのだろうとか推測したりしてみる。

 

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昔買った本の残りを買い揃える、また楽しからずや、でした。

 

   ちょっと前に珍しい事があった  古本

http://oidon00.hatenablog.com/entry/2013/08/23/060052

無印良品 文庫本カバーを買った

http://oidon00.hatenablog.com/entry/2013/10/01/080716

文庫本の、糊付けの背が割れて修理したり

http://oidon00.hatenablog.com/entry/2013/07/30/195804

 

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