難波パークスにて、宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海
2199を映画館スクリーンで見るのは初めて。
http://movie.walkerplus.com/mv56407/
2199のテレビ放映見たときから思っていたが、これはダイジェストの方が面白いだろうと。
新ヤマトの作画の緻密・力強さ・質感は、前作に比べて圧倒的なものに仕上がったが、ドラマパートの掘り下げがやや過剰で、しかも時として的を得ていない。
ヤマトの本質は、シンプルだが野太い戦記なのであって、戦いの面白さを分断したり、そこから脱線するドラマは物語をスポイルするだけ。
だからドラマパートの少ない、本作のようなダイジェストは本来のヤマトの魅力を相当に発揮し得ている。
不満と言えば、元アニメ2199でもそうだけど、7色星団の対ドメル決戦はもう少し何とかならなかったものか。
元祖ヤマトそのままでリニューアルした方が遥かにエキサイティングだったろう。
あまりヤマトがボロボロになっても後の辻褄が合わないとの配慮だろうか。
ガミラス都市殲滅戦も元のようにやって欲しかったが、この改変は許せる範疇。
現実日本の敗戦から生まれた戦争の結語と、このストーリーのような長い戦いの後の勝利とでは、当然結語が変わると思うが、まあそこまで言っても仕方がないか。
話は変わって、
劇場的ダイジェストで面白くなりそうなアニメといえば さんかれあ。
暗い輝きをベースに再構成して欲しいものだが、製作実現は無理だろうね。
ダイジェストではないけど、ああしたら面白い、というのでは古典名作映画のローマの休日。
あれを総天然色に彩色したら、すごく良いのではなかろうかと、あのヘップバーンに色が着いたら凄いのではないかと思うのだが、どうだろう。