横浜騒乱編(上) 魔法 劣等生〈6〉
ニコニコ動画で劣等生アニメを流したら、始まると同時に画面右から『お兄様』の文字が列をなし連続して流れ出し、視界不良状態。
すっかり『お兄様』祭りになってる。
現在までのノベル既刊でシリーズクライマックス編として上げるなら横浜騒乱編。
横浜で催される『全国高校生魔法学論文コンペティション』において、核融合実験のプレゼンテーションを行うのだが、これも遠回しな伏線になってる。
後半、主人公の強さMaxも見れるし、実戦闘の容赦のなさも見れる。
近年のリアル中韓緊張国際関係の下、こんなラノベが書かれていたのは在る意味清々しい。
この物語の全体像がここで明らかになる。
ミリタリ的な危機的状況でこそ異能のポテンシャルが発露されるのは自然。
主人公と四葉家の、良くも悪くも利用し合う関係も良く描いている。
第3国の侵攻に巻き込まれた学生集団がそれぞれ退避し、防衛しながら現状判断し、一部の戦闘能力者達は軍と合流して反撃に転じる。
こういった流れが、物語終盤で螺旋の渦が収まるような展開で、中々巧みなもの。
横浜騒乱という本筋、それと主人公周辺のラノベ的戯言がバランス良くまとまった作品。
十支族の戦闘見せ場もそれぞれ作って、また別に七草嬢の据膳発言とか注目読み処もあり。
アニメで九校戦編が終わったら、続きの本編を先に読むのも十分にあり。
魔法科高校の劣等生〈6〉横浜騒乱編(上) (電撃文庫)
作者: 佐島勤,石田可奈
魔法科高校の劣等生
http://oidon00.hatenablog.com/entry/2014/06/01/205420
12 モーレツ終戦工作、(14) 古都内乱編 (上)
http://oidon00.hatenablog.com/entry/2014/09/28/124408