文庫本の、糊付けの背が割れて修理したり
古い文庫本が多数、偶然に手に入った。
読んでいたら結構面白くてホクホクしていたのだが、
ふとしたはずみに本を広げた時、糊付けの背がバリッと縦に割れてしまった。
古いから糊も乾燥しきっているだろうし、糊の劣化もあるのかもしれない。
そのまま読めないことも無いのだが、パラパラとページが外れて行きそうな予感もするので落着かない。
やったことは無いけど応急処置を考えてみた。
スティック糊とペーパーナイフを用意した。
文庫本ページの割れている所を開いて、糊の地色が紙の奥に見えているのを確認。
ペーパーナイフで糊を少量こそげとる。
取った糊で割れ目を埋めて行く。
充たすほどに糊で埋めてしまうと、本を閉じたときに糊が頁本文辺りに食み出しかねないので、その前辺りで止めるようにする。
一回のペーパーナイフで埋める量は些少なので何度も繰り返す。
手間な事である。
こんなことしなければいけないかと云うと、人の勝手な事で物好き作業である。
作業が終わったが、其の時点では結果は判らない。
本を閉じたまま1日寝かせて、乾くのを待つ。
今は暑いから一日で良いだろう。
翌日の夜、本を広げる。
割れ目は狭くなったが無くなった訳ではない。
しかし本を読んでいる途中に、頁が千切れて行く心配は無い、そんな具合には成っていた。
80点か75点の合格点でしょうか。
物好きな話でした。