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腰が痛い

腰がパンパンに張って、屈めたり伸ばしたりすると痛い。
寒暖差の烈しいこの頃、知らずに腰を冷やしたらしい。

 

昔病院から貰ったコルセット付けるとややましになった。
日にちで良くなって行きそうな感じだが、日常生活が不自由なので掛かりつけ整骨院に電話予約していった。

 

鍼かお灸でもしてくれるかと思ったら、手指で腰や太腿外側を押す。
ガンガン押すのでなく適度に押して、そこかしこで押したまま数十秒止まる。
脚の腿外の張りに結構手を入れていた。

後は電気15分と温め15分。


その後仕上げで、腰と背中のラインにテープを貼ってくれた。
筋肉を緩めるラープとのことで、このままシャワーや風呂にもは入ってくれとのこと。
いろんなものがあるんですね。
二三日でも、善かったら1週間でもテープ貼ったままで良い、らしい。

 

施術後は完治とは行かないが半治ぐらいでだいぶ楽になった。
適時に適切な施術は大事ですね。

 

 

パソコン周辺機器整備

ポータブルハードディスクを新しくしたらマウスが不安定になった。


ググって見ると、HDUSB3.0とマウスの無線コネクトが干渉して機器により不安定化するらしい。

解決策はマウスの無線コネクトをUSBハブとか使ってHDUSB3.0と距離を開けること。

ハブではなくて20cm程のビニルのUSBコード、何に添付していたコードか忘れたけど入力口と出力口だけのシンプルなもの、これが机の中にあった。

これで中継させる。そうしたら直った。
やれやれです。

 

※ 外付けHDDをUSB3.0に接続するとロジクールのワイヤレスマウスが不安定になる。その解決法.
https://musible.net/hdd-usb3-wireless …

 


前のPCではUSB3.0と2.0の組合せだったので今回3,0相互になり転送スピードが増した。
前は30~40mb/secだったのが90~100mb/secになった。3倍です。

機器を新しく更新する時は全部まとめてやる方がいいみたい。


古いハードディスク3個を1つに纏める。
一番古いのは300G、これもコード繋げば動くけどさすがに古いので廃棄。
後の2つももう使わないけど―応予備で保管。
まあ使用中のHDと言っても殆んど溜め込むだけ何だけど。

 

 

ビックカメラで買ったけど、やはりネットAmazonの方が2割くらい安い。

ご参考までに。

 

 

パソコン買い換える

古いDELLのPCが、画面のブレが止まらなくなって、起動して15分経ってブレが止んでも何だか白っぽい画面。
それでも前のソ二ーバイオよりはましだったから次もDELLにしようかと思っていたが、スタイルのコンパクトさ具合でNECのPCにした。

 

23インチのディスプレイで画面周囲の余白部が無い比較スリムなもの。
メカ本体はタワー式でなくディスプレイー体式でもなく、画面の後ろに間をおいて一回り小さな長方体を別途に付け足したような独特の形。

この後や横に各種コネクトが付いてる。

ディスプレイの横側は全くツルリとしていてコネクト穴は無い。
ディスク出し入れは画面の下部、正面からする。

 

私的な机のスペースが横に狭いので、ディスプレイが横に縮んでコネクトも更に内側に位置したので、メモリやケーブルが附けやすくなった。
机の横に窓やら家具が迫っているもので、ディスク出入も正面なら横に突き当たる事もない。
そう言うプライベートにフィツトしました。

 

ただPC立ち上げ設定は苦労した。
内容だけではなくて、マウスがちゃんとコネクトしない。
動いたり動かなかったりする。
取説見てコネクト設走をやり直ししても同じ。
キーボードは普通に動く。
結局、以前使っていたLogicool のマウスに変えたら、ぬるぬるサクサク動くので是にした。
NECも頑張っていると思うが、付け合わせのマウスにまでは手も注意も行き届かないのだろう。

 

PC立ち上げの中身については個人情報とアカウントの設定を求める度合が昔より更に強くなって来てますね。
昔々みたいに直ぐウンドウズがたち上ったりしない。
あれも教えろこれも作れ見たいな。
PC売り場で初期設定サポート数万円とか、昔は見なかったポップ広告を良く見かけたが、この辺の煩わしさもあっての事だろう。

 

MSオフィス、ワードExcelとかインストールするには添付のプロダクトキーを入力しないといけないのだが、数字のゼロとQを見誤っていて1時間ほど悪戦苦闘ししたりした。

 

データ移動は時間が掛かるが、PC内はユーザフォルダとデスクトップに注意すればよし。
外付HDはそのまま付け替えだが、これも古いので近日中に買換か。
フリーソフト数種を新PCにダウンロード。
1日目で立ちあげ、2日目でデータとソフト、後は使い勝手の微調整しながらの普段使いという感じか。
起動も激速になり画面も綺麗にリフレッシュ。

ストレスの無いパソコンライフは有り難い、も少し早く代えるべきだった。

 

NEC デスクトップPC-DA570MAB-J という型番だったが、NECのPCは同種異スペックのものを多種五月雨式に市場に出しているようで、店舗に有るものが売っているものというベタなやり方?
でもDELLの注問製造による中国で造られ送られてくるのを3~4週間待つよりも、ショッピングモールの家電量販店で実物を見て買って帰る方がいいかと、今回はおもった。
同程度のスペックなら数千円の違いだしね。

 

レジで金払って待っていたら、店員の方がPCの箱をカートに載せて運んできてくれて、そのまま其のカートを自動車まで押していけば良いのだから楽なもの。

しばらくはスペックをあれこれ試してみたいです。

サトコとナダ、サウジと日本

 

アメリカ留学で、黒いベールを被ったイスラム女子とハウスシェアをする話。
素人風コミックの異文化交流って、この程度の出来かなぁと気を抜いて読んでいたけど、読むにつれ、なかなか侮れないものがあった。

 

まず、異文化ものと言ってもイスラム系のコミックは無かった、皆無・・・とおもう。
取り分けサウジアラビアという世界に圧倒的な存在を示しながら、その国情や個人情報については極めて閉鎖的な国民の、そこの女子がルームメイト。
これは極めて珍しいし、高裕福かつ異文化の度数が高い。

 

次に、舞台がアメリカ留学である事。
日本という家の中での温和で湿潤な環境ではなく、「文化」や「人間」や「危険」が裸でゴロゴロ転がっているアメリカ合衆国の状況。
この風景が見えてくるのも魅力的。

 

そして、4卷を読み終えた満足度は高かった。
外国を憧憬して日本を貶めるでなく、自国を誇りすぎるでなく、ポリコレのネタ好き勝手とかでもない、全くない。
絵がどうとか技術がどうとかではなくて、純粋な異文化の双方向アクセスを描いて知らぬ間に頭が揺さ振られていたような、良質のブレーンストーミングみたいなです。

 

ホワホヮ日常系にすら見えるけど、それはそれでも間違いでは無いコミックだけど、日本の異文化理解の死角をサラリと画いたタイムリーにしてドラマの深みも有る好著でした。

サトコとナダ(1) (星海社コミックス)

サトコとナダ(1) (星海社コミックス)

 
サトコとナダ 2 (星海社COMICS)

サトコとナダ 2 (星海社COMICS)

 

 

サトコとナダ 3 (星海社COMICS)

サトコとナダ 3 (星海社COMICS)

 

  

サトコとナダ 4 (星海社COMICS)

サトコとナダ 4 (星海社COMICS)

 

 

ガラケーからスマホへ。

 緊急連絡用として古くから持っていたガラケー

もともと余り使わないから通信料金もどんどん低い方へシフトして行って、ネットの方はスマホを飛び越してタブレットLTE付のを使っていた。

 

そうしているうちにタブレットも劣化してボロボロになって来るし、携帯ガラケーの方も近い将来通信システムが変わるので、そろそろ新しいものに買い替えてくれとの電話や手紙が着たりし始めた。

 

そのままのシフトでver.up しようかと考えてたが最近は良さげなアンドロイドタブレットが無い、LTE付だともっと無い。

そこでタブレットWi-Fiにして、スマホのデザリングで通信は代用させよう、これにした。

スマホのコストを抑えるため格安SIMで。

 

で、具体的には従来ガラケーが月1800円少し、タブレットLTE付のSIMが月4ギガで980円の合計月2,800円ていどだった。

これが、https://mineo.jp/ の月6ギガで2,190円・・税込みで2370円程度になって、なんとガラケーの時よりデザリング使うにしても安くなってしまった。

 

もっともこれは毎月維持の通信費のみでの話。

スマホ代金や購入に関わる手数料は入っていない。

 

そして不愉快なことにキャリア解約に伴う解約料金、2年縛りとかなんとか?また契約月前の解約は手数料が割高とか、そんなのも入っていない。

数年前から政治的にも問題視されているのに、通信各社は自主的に直そうとはしなかったようだ。

 

スマホ代金、これは36,000円程度< AQUOS sense2 SHV43 SH-01L SH-M08 >。

色んな解約料金・手数料は〆て2万円以上程度・・・だったか。

 

大手キャリアのように、古い本体とmoneyと身分証さえあれば行って帰りには新しいスマホ、という訳にはいかなくてイロイロとあれこれ日にちを要したが、出来ない事ではない。

まあ終わって見れば満足してます。

 

同時期にやったタブレットの新規購入は前記のとおり。

 

スマホについては、そのone and all ぶりには感心しました。

世界を制覇するのも納得です。

ただ贅沢にnovel やcomic を読むのならやはりtablet がいいでしょうね。

 

次は画面が荒れているパソコンの新規更新か。

海街ダイアリー、ライト姉妹

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (flowers コミックス) Kindle
   吉田秋生 (著)


こういう傑作コミックがあったんですね。
声を大にして語るのではなく、ああそうなんだよと心の腑に落ちる作品。

 

鎌倉での四姉妹物語。
四姉妹の誰がサブと言う訳でもなく、しいて言えば縦糸になるすずだろうか、それでも姉妹それぞれを描いて余すところがない。
最初の数話など、昔見た向田邦子のドラマを思わせるようだった。

 

欠落、喪失、そして病気、金、そして再現、再開、けっこう深いテーマもあるけどサラサラとしっかりと、コミカルだけど落ち着いて描く、画く。
大人が読める、いい作品です。


昨年末に完結したばかりの最終巻を読了しました。
その後すぐ、また最初の1巻からじっくりと読み直してしまいました。

 

 

      *  *  *   *  *  *  

 

ライト姉妹(1) 
ヒキコモリの妹を小卒で小説家にする姉と

無職の姉に小卒で小説家にされるヒキコモリの妹  (谷川ニコ)

 

作者はキャラの立て方、キャラを画で建てるのが上手い。
姉妹それぞれエロティックさの微妙な仕込み方。
ワタモテ主人公が身体の線を出しても、いつも見苦しいのとは対照的。
良いも悪いも作者にセンスが有るから描くことが出来るんでしょうね。

 

いろいろと不安を抱えて危なそうでも、タワーマンション住まい。
読者に心配をかけ過ぎず、読者に妬ませもしないような塩梅具合。


今日では普通の文学というのは良くも悪くも洗練され過ぎているので、小説や評論も何を書いてるのか分からない所がある。
そこで、此のコミックのように見も蓋もない言葉も付いた視点、ラノベから文学を遠く小さく見上げる俯瞰を魅力的な画によってシンプルに提出されると、今日の小説文学状況の全体がちょっと分かったような気にもなる。

 

もはや貧乏と悲惨と反社会だけでは読者の共感を得る事は困難なのだ。

 

むつかしい評みたいに書いたけどコミック中身は全然そんなことなくて、アニメやコミックやラノベやブンガクをネタにカラリカラカラと笑わせてくれます。

 

頭の隅や奥に凝り固まった文学アタマ? をほぐすのに効果ありの一冊です。

 

 

 

  

 

NECのタブレット LAVIE Tab E TE510/JAW 購入

3年前から使っていたタブレット、Nexus9がいよいよ使えなくなって来た。


とにかく最近はフリーズ、フリーズばかりの状態。
Kindleを読んでいても固まってしまう事しばしば。
アイコンを押しても反応しない、ネットのホームページやブログやツイッターが止まって動かない。

大阪人がイライラしてエレベーターのスイッチを連打するみたいにタブレット画面を連打する事はもはや常態。

たまに機嫌が良くなるのか、普通に動き出すと一安心。
電源入れてしばらくとか、しばらく放置した後などが具合悪い。

 

で、新しいタブレット買おうと思っていたのだが、最近はアンドロイドのタブレットがそれ程多く出ていない。
しかも良さそうのは大半が中国のHUAWEI 製。
一個人がどうのこうのでも無いが、バックドア等の情報漏洩は数年前から言われている。
一台同社のもの持っているが、やたらに個人情報へのアクセスを要求する同社管理ソフトには不信感があった。

 

そこで見つけたのがNECタブレット
店頭には一世代前しか無かったので取寄せて貰った。
丁度6日で店頭着の連絡あり。

 

店頭での他社比較も遜色なく、専門家レビューもamazonレビューも参考にして、世代前のものは中華管理ソフトが僅かに有ったとのことだが本機には無かった。

アンドロイド8で画面が1920✕の解析度、メモリ4ギガで64ギガの容量、とわかり易いスペックも良し。
128ギガまでのマイクロsdカード取り付け可能。


中華にラインを委託して造っていても或程度は製品管理出来ている、と思う。

 

使い始めて、タップすると必ず反応するという当たり前が極嬉しい。
いかにフリーズのストレスが大きかったか。
ボディの素材仕様はピアノ何とかでツルツルしている。
でもこれは手のひら肌にフイットするので取扱い感良し。
しかし微妙に斜めがある所に置いたりすると、そっとツルリと滑って下に落ちてしまうので要注意。


テキストを打ち込むのも速くなって入力もサクサク。
古いNexusではなかなか日本語辞書が反応せず困った。

 

中華の同程度スペックのものより数千円は高いだろうが、余計な不安感がないので同じ様に思う人には買いだとおもう。
安定した日本の家電のような使い心地に満足しています。

 


画面が少し大きくなっただけでコミックの読み心地がとても良くなった。
コミックには画面の大きさは大事だと改めて納得。

 

一時はiPad買おうかと迷っていたが、アプリやデータ移行の便利を考えた。
でもiPadは魅力的なので、これからはそちらも横目で注視していきたい。

 

 

PC Watch のレビュー
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/nishikawa/1167367.html

 

 

 

除籍本

Amazonマーケットブレイスで古本みていて、適当な価格の本がなくて、安いのは『可』レベルでちょっと汚れと傷みが強そうで、良さげなのは定価よりもやや高で、まあ狙っている本によってもその辺りの価格帯は違うんだけど。

 

古本で痛みが激しくても、実際に古本屋の店頭で自分で確かめることが出来れば、書込みや破れが多少あっても、そこそこで『まあこれでも良いか』とか思って買うことも有りそうだが、実物を見ないAmazonだとやや腰が引け気味になってしまう。

 

で1週間ほど前そんな風にAmazon見ていたら、『可』レベルの安いやつに<除籍本>、とあった。
あ、これはいいかもしれんと思ってオーダーしたら私的レベルでは『中古品 - 良い』レベルのOKのほんでした。

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<除籍本>とは図書館が公に廃棄した本です。
10年か何年かしらんけど、図書館によっても違うだろうけど図書館は公示して本を廃棄しますので希望の方はお持ち帰りください等々の処置をする。
<除籍本>とはその本。

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だからベストセラーとか人気作家の有名本なんかだったらボロボロになってるかもしれんが、一般にはあまり読まれない作家なら、そこそこのくたびれ具合だろうと推測でする。

 

図書館だったから透明ビニールカバーや分類記号シール、本のアイデンティティを示すバーコードなどが貼ってある。
そんなのが気に成らなければ、条件さえ合えば『可』レベルとされていても狙い目の本でしょう。

元図書館本として上記の様に加工されているから、Amazonでは自動的な感じで『可』レベルと分類されるのだとおもう。

 

たしか評論家の山本七平氏も除籍本の近世日本国民史を愛用していたとか読んだことがある。

 


ここまで古本漁りも便利に広範になってくると、ますます実店舗への足が遠のいてしまう。
もちろん実店舗でじっくり構えることは新刊と古本を問わず捨て難いもで、時として思わぬ本とのめぐり逢いがあるものだが、まずは足を運ばないことには話にならない。

 

まあいろいろと考えながら、右往左往してみます。

 

 

 

 ガラスの仮面、40数巻。

12月半ばから読み始め、分かっていたというものの読み切る覚悟をして置いて正解でした。


Kindle で巻を読み重ねて、あっという間に10,000円オーバーなんて初めての経験。
面白いもの楽しむなら、この程度の覚悟いるね。
酒代なら少し回数で1万突破なんてよくあるし。

 

狼少女なり二人の王女なり、佳境に入って来た辺りからの読者を引く力は尋常ではない。徹夜して読んでみたくなるが、そこは良いところで本を置いて、半日なり一日なりの時間を開けて又読み始めるのがジックリたっぷり楽しむ秘訣。

 

ずっと面白いのだが、マヤが芸能界入りして成功しつつもイジワルやらインボーを乗り越えていくあたり、この辺りが一番フツーの面白さで、つまり全巻通してなら比較して一番タイクツなあたり?
まあ最初1.2巻も比較そうかもしれない。


でも、この芸能界入りごたごたもちゃんと伏線になっていて、二人の王女オーディションから又またグイグイと引き込んでくれる。

 

実は終盤の紅天女あたりは面白くないのだろう、と思っていた。
樹の精霊で人とは思えなかった、なんてフレーズは能の亜流のようだし、第一『能』に判り易い面白さなど求めようもない。
だから詰まらんけどガラス仮面ファンだけが盛り上がってるのだろうと。

 

でもそうではありませんでしたね。
源三を語り部に起用して紅天女を叙述させていくのに先ず驚き。
源三はただの使用人キャラではなかった。


あとはいろいろとあるが、舞台の上から直接個人の人生までも巻き込んで、クラッシックに少女漫画スタイルなのに、剛腕にして読ませる強引さを持って読者をあれよあれよと振り回してくれる。

お嬢様の鷹宮紫織さまにも物語上インパクトのある役割を振られる。


このあたりストーリー御話とはいえ、1巻でマヤを住まわせていた中華料理屋といい、マヤは出前を忘れたり料理をバタバタ落としたり出前を届ける前に劇場に入り浸ったりと、中華屋のオヤジにはホント同情に絶えないのだが、そんな哀れさはありますね、ハナシとは言え。

 

全体通して、

演じる物語自体の面白さ。

演じることに格闘するactor達の面白さ。

舞台裏の思惑や図り事の面白さ。

芸能ジャーナル的に個人の裏側を覗き込む面白さ。

 

なによりも一つの物語が、演技の練習のために何度も繰り返されるのに、それでもなお本番として図太い物語そのものの面白さを表現して見せる筆力。

・・・このあたりのそれぞれの面白さが互いに絡み合って行く様についても考察してみたい気はあるが、ちょっと大変そう。

 

 

千万の人が語っているだろう本書について、今更感想もなにもないものだけど、やはりこのインパクトには何か書き留めたくなって、とりとめもなく綴ってしまいました。

 

 

 


 

虚構推理(1)月刊少年マガジンコミック Kindle 城平京・片瀬茶柴 (著

きわめて魅力的。


原作小説は未読だが、アニメ『絶園のテンペスト』のライターの城平京の作ということで興味を持って手に取った。


異界に足を踏み入れたらしいガールmeetsボーイ、という出だしで、その普通な設定でも捻りがあってフツーに魅力的なのだが、元々の原作小説はなんと <第12回本格ミステリ大賞> を受賞している。


では、これはミステリーなのかと言えば、ちょっと言葉に詰まる。
1巻ではその景色は見えないが、事件解決ものみたいに見えて、しだいに結構どっぷりと一事件に関わる。
そして中盤以降から、ああなるほどと、確かに狭義のミステリではないがミステリとしての確かな骨格がある。


このじっくりと来る感じは、これは小説ならではのものだとか。
6巻読み越して終わってみて、これはスゴかった唸るものが有りました。
一般小説の深みも幅も知ったうえで、ラノベやアニメの文法も押えつつ、ちょっと無いような作品に出来上がっています。

 

ヒロインの岩永琴子が魅力的、解説も紹介も何も読まずに1巻を読むのが1番楽しめると思う。
設定を徐々に開示していく手腕はなかなかのもので1巻はその世界観プロローグとして楽しく、1巻ラスト近くに本筋にかかわる些細なバトル、よたよたとした岩永琴子のばとるもあって是又コミック化の魅力発揮のもの。

 

 

・・・

おそらく原作小説では、ミステリ骨格の細密さがあるのだろうが、コミック作画は原作有りとは感じさせない、全く不足の無い出来。

 

お金持ちの令嬢とありふれた設定でも、失ったものに余り気を留めない、結構大きなものを無くしても気にしない、一般アニメのヒロイン達に比しても負けない可愛さも持ちつつも実は肉食系頭脳派で会話も楽しい。

 

日程未定ですがアニメ化も予定されている。
設定上ちょっと余りアニメ作画されていないような画も多分もちょっとだけあるので、そんなのも楽しみです。


いままで知らなかったのですが、そんな新しいヒロインが誕生していました。

これからの私的大注目です。 

虚構推理(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

虚構推理(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

 
虚構推理 (講談社文庫)

虚構推理 (講談社文庫)

 

 

コミック虚構推理、冒頭86ページ試し読み。

http://www.magazine-r.co/comics/kyokosuiri/

 

 

たまたまですが、裏世界ピクニックといい都市伝説に関係する今の本を読んで面白かったことに変なカンドーあり。

 

裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA) 宮澤伊織。 気に入りました。

 早川文庫のラノベってどんなんだろう、みたいノリで読んだのだけど面白い。

似ていないけど、『遠野物語』が東北ローカルに語り継がれる古潭をベースにしたように、文章やネットで今語られてきている都市伝説をベースに異世界との接触を描く。

 

異世界ではなく、ここでは『うら』、『裏世界』と呼ばれるが、普通のラノベのように判り易い冒険や失敗が始まるのではなく、理解できない世界との関わりを描き、恐怖を媒介とするその在り方の説明は合理的てユニーク。

うまく説明されていますし、普通のように見えて変幻する世界は魅力的です。

 

『 「くねくね」や「八尺様」など実話怪談として語られる危険な存在が隣合わせで謎だらけの裏世界。

研究とお金稼ぎ、そして大切な人を探すため、鳥子と空魚は非日常へと足を踏み入れる――  気鋭のエンタメSF作家が贈る、女子ふたり怪異探検サバイバル! 』

 

軽いノリに見えて結構充実しています。

後書きで引用した実話?の説明もありますが、完全に話のファクターして消化して物語に組み入れられて昇華されていますので、ネタバレの白け感などは全くありません。

 

現実であって現実でない『裏』世界も魅力的ですが、都市伝説や実話語りをそのまま生かした細部にも魅かれるものが有ります。

異世界への扉とか、エレベーターで異界へ行く手段とか。

 

たまに派手なバトル、でないようなバトル?もスケール大きくあって、作者の読ませる手腕はなかなかのものです。

 

世の片隅で湿って埋もれた伝説や怪談をもとにしているのに、なかなか先の読めない展開で、各短編ごとにゆったりとジックリと楽しめました。

 

 

なるほどハヤカワはこういうラノベで来るのか、流石ですね、とか思ったりしました。

1巻2巻と読みましたので3巻に入ります。

 

 

サントリーの新プレミアムウイスキー、モルト3種。

BARで聞いてきた話、飲んでみた話。


さいきんサントリーが山崎、白州、知多の新しいブレンドを造った。
ただし一般には流通しない、していない。
多分オーセンテッイクなbarあたりに卸している。

 

モルト不足の折で普通のそれらも流通不足、特にbarに行って山崎白州も飲みにくい高くなってしまうというので色々と具合が悪いというのも一因か。
一般に流通させると買占め率が高くなってしまい、結果流通しない。
そこでbarに限って下ろすとい一策。

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飲んでみたのは白州。
崩した『遊』の文字のボトル。
度数はなんと59度。
とても白州には見えない。

 

飲んでみる、というか舐めてみる。
ジンストレートより強いのに滑らか。
心地よい。
詳しく説明する語彙はない。


水で少し割る。
ふわーっとおいしさが拡がったような華やかさ。
うまい、と声に出る。

 

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三つ並んだ箱は山崎、白州、知多のそれら。

順不同。

山崎と知多は度数49度。

 

大分酔って聞いた話なので色々事実誤認があるかも。

だいたいの話、ということで。

 

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あと何年かしたら中国のモルトウイスキーバブルが弾けて、普通の山崎白州がフツーに飲めるようになる、・・・なってほしいものです。

 

追記。

Amazonで売ってました。 

 

サントリー社、のlink。

『※本商品は料飲店様向けに数量限定で発売するものです。』

 

ジョニーウォーカー ダブルブラック おいしい。

久し振りの個人的にはヒット作。

といっても昔の味に出会えたみたいな、思い入の感も強いかもしれない。

 

平成のはじめ、今ほど酒を飲まなかったけどフトした弾みで、たしかマラソン大会の帰りだったと思うけどジョニ黒、普通のジョニーウォーカー黒ラベルを買った。

これを家でちびちびと水割りで飲んでいたのだけど、なんだか美味しくて変に感心した記憶があった。

 

20年くらい経って、そこそこ酒を飲むようになってジョニ黒を飲むことも有ったのだけれど旨いけど何か違う、昔のような味ではない。

 

記憶では舌に沈み込むような味で、普通のウイスキーのような舌を刺すような、もしくは舌をキックするような味ではなくて、深々と沈々と舌の中に沈み込んで鈍い存在感を示すような、そんな記憶だった。

 

たまにbarで年代物の古いジョニ黒、デッドストックのジョニ黒を飲むことがあると、ああこういう味だったと思ったりした。

製造が古くて売れ残ったりしていたジョニ黒や、会社役員等の個人宅で中元歳暮の酒が死蔵されているものが、何かの折に専門の流通経路に乗ったりするらしい。

 

そしてやっと、昨年年末にこのジョニーウォーカー ダブルブラックを買ったのだが、ああこれだこれだと腑に落ちた次第。

 

Bar に置いてるオールドボトルなんかはやっぱり少し高いし、気軽に飲めない。

宅に置いてじっくりと、昔に染み付いた旨い酒を飲めるのは愉しいものです。

 

 

ただ、酒はやはり好みで嗜好品なので、こういうスモーキーと言われる味わいが人に受けるかどうかは分からない。

変な例えだけど、黒い色ブラックを見て何も色がついてないじゃんと反発するみたいな?

 

まあ、個人の感想でした。

 

 

米澤穂信の新作、本と鍵の季節– 2018/12/14  読んだ。

『 放課後の図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。
爽やかでほんのりビターな・・・ 』

 

こういう設定なら、古典部シリーズとか期間限定シリズとかで書けばいいのにとか、氏のファンなのでつい思ってみたりもしたが、シリーズものというものは続くにつれて設定が色々と積み重なって煮詰まってくるので、なかなかフリーハンドの自由さもないんだろうなとか思ってた。

 

 で読んでみてだが、なるほど是れはオレキホータロウやチタンダえるの周辺では書けない。氏の学園ものシリーズの読者に対しても多分隙を狙ってきたのだろう。
なるほどこう来るのか、こう来ましたか・・・です。

 

 学園ものに違いは無くてサクサク読めるのだけれど、全体印象として氏の一般小説のようなトーンも私には感じられた。

 1話のなんというかある種インパクトが、これで彼彼女らはどうなっていくんだろうではなくて、1話そのものがある種伏線であったというか、このあたりは文章も造りも相変わらず巧いものです。

 

本と鍵の季節 (単行本)

本と鍵の季節 (単行本)